記憶の嘘3【サボ】 (ページ8)

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私のナイト様… ページ8

サボside

『…闇は、怖いんだよ…』

そう聞こえた俺は、Aに向き合って言った。

「俺が守るから。」

『え？』

「闇が怖いなら、俺達で光の元に連れていく。…この手、離さねぇから。安心して後ろから付いてこい！」

すると、Aは泣いていた。
な、何でだ？！

「俺、泣かすようなこと言ったか！？」

慌てると、Aは俯いてた顔を俺に向けて笑顔で

『…やっぱりサボだね？ありがとう、お願いできる？私のナイト様？』

「あはは…ま、お前の冗談は置いといて…守ってやるからな。絶対にだ。」

『うん！！』

「…なぁ、二人だけの世界に入ってない？」

「Aさん、僕だって貴女をずっと慕い守ります！！」

「あ、このガキ！！」

「…A、仲間を信じろ…。」

『…ハック…。…はい！』

こうして、反撃を開始する事にした。
だが、コアラはまだ目を覚まさないのでこのまま待機となった。

『城に関してのルートはたぶんだけど抜け道がある。前の時もあったから間違いないよ。』

「元王族の人がいると違うね！」

「そうじゃな。」

「A、この地下に人が捕まってるんだ。」

『え？人が？！』

「この国の人達と売られてきた女達…それでコアラが捕まったんだ。」

「けど、あのコアラが珍しいね…捕まるなんてさ？」

「コアラもその時は油断したって言ってた。…よし、ドラゴンさんにいい報告が出来るよう土産話しを持って帰ろうぜ？」

「『おう！！』」

明日、コアラが目覚めることを祈って寝ることに……だが、俺はAの部屋に来ていた。