記憶の嘘3【サボ】 (ページ7)

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揃ったところで出航？ページ7

サボside

「三人とも無事だったか！」

「此方もコアラを無事に救出出来た！…じゃあ、船に乗って出航する！いいね！」

「は？やり返しとかしないのかよ！？」

「サボの気持ち、わかるさ…けどね、今は何より報告しに行くことが大事と判断した。だってこの島自体、連絡出来ないようにされてるんだからな？」

それで連絡出来なかったのか…納得だな！

でも。

「みんなと合流出来たんだし、もう少し調べたい！」

『サボ…気持ちわかるよ…だけど殺されるわよ…！』

意外な言葉だった。
だって、弱音を吐いたんだからな。

あれ？前にも……？

『暗いとこ怖いー！！』

「ダメだこりゃ！」

「これじゃあ特訓どころか外にまで行けそうにねぇいな…」

「とか言って顔が嬉しそうなのは何故だろうな？」

「サボ、てめぇ！！」

『…ふふ！あははは！ホントに何でよ！！』

「てめぇは笑うなー！！」

この時、笑いあっていた。

やっぱり顔が思い出せねぇ…名前も…。

『…闇は、怖いんだよ…』

小さく言ったその言葉は、俺の耳には聞こえた。