記憶の嘘3【サボ】 (ページ5)

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城への殴り込み！ページ5

Aside

サボ…待ってて。

『ソフィ、行こう！』

「…一つだけ…裏切ってすみませんでした！」

『…反省してるならいいよ！』

優しいのかな？
話しはハックとヴィーナさんから聞いた。

その二人も別行動中。コアラの救出に行ってる。

『…此処？』

「呼べと命じられたのは此処です！」

重い扉を開けるとそこには……。

「サボさん！！」

サボがぐったりとした状態で捕まっていた。
怒りはなんとか押さえたが…限界っぽい。

『…仲間を返してもらおうか…父さん。』

「やはりAか…よく来たな。」

「A…逃げろっ…！」

そんなのはお構い無し、私はソフィにサボの救出を頼んだ。

『…サボを離せ！！』

「帰ってこい…久しぶりに家族で食事とでもいこうじゃないか…！」

家族、食事か…。

『家族は貴方じゃない。革命軍のみんな、そして国のみんなが家族だよ…。』

「なんだと！？」

『…食事さえ、まともに与えてくれなかった…税は多くとるから最初は国民から嫌われてた…それでも訴え続けた。父を倒し、民の力で作る国を作ろうと。…みんなも…誰もが納得してくれた…それに向かって頑張ってた…。』

「…ふっ、それがどうした？」

『知ってたから世界政府に言ったんじゃない？…反乱を起こそうとしてるバカな国民がいる…って。そのバカな国民は知らない間にバスターコールを受け壊滅…。けど、あんたが知らないこともある。…魔法を殺したかったのよ、世界政府は。』

「それが？」

『……やっぱりあんたは知っていた！…悔しい…子供の私は何も知らなかったんだからっ…ソフィみたいに…。』

ソフィを見ると驚いた顔をしていた。
当然か…憧れていた相手に裏切られてるんだからな…。

「ルビア様…」

「あの国は失敗した…だからリセットしたのだ。こいつは道具、この国で生まれた最初で最後になる予定だったのに…生きていたとは…計算が狂った。」

『ソフィは道具じゃない！人だ！…貴方は父親失格です…私が…撃ちます！！』

「殺れるのか？」

『……ドラゴンさんには内緒と言われてましたが…言いましょう。私は人を殺したことがあります。…ま、海軍一隻ですが…それでも大勢の人を魔法で殺めた…』

私は衝撃な話をサボやソフィ、実の父の前で話した。