記憶の嘘【サボ】 (ページ12)

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船出ページ12

コアラside

Aと今は二人っきり！
ガールズトークに花を咲かせてるわ！

「まだラルフ王国には到着しないから、恋ばなしよ？！」

『こ、恋ばな？』

「そー！憧れだったんだ！！」

『憧れって…ヴィーナさんがいるでしょ？』

「ヴィーナさんは使命第一だもん！恋ばななんてしてくれないよ！」

「誰が恋ばなしないって？」

「『え？』」

後ろを向いたら、男勝りなヴィーナさんが仁王立ちしていた。

Aは初めてだからいいけど、私は怖いの！

鍛えてもらった一人だし…お姉さんと思ってるわよ？！でも、男勝りだから何故か殴られたら痛いの！！

と、言うより武装色の覇気を使うから更に痛い！逆らえないの！

はぁ、ヴィーナさんがもう少し優しい人なら良かったのになぁ～。

「コアラ、なんか言った？」

「あ、いや…」

「そういえば、Aに名乗ってなかったね？…私、ヴィーナ。よろしく！」

手を出されたAは、手を繋ぎ返し笑みを浮かべては“よろしく”と言っていた。

普通なら怖がる子が多いのに…不思議だな？

「へぇ…あんた怖がらないんだ。…気に入った！」

「ヴィーナさんを見ても怖じけずかなかったのは、Aも含めて数える程度しかいないよ…スゴいね！！」

『…でも、役に立たないよ？』

「ドラゴンさんも言ってた通り、武器を持ったあんたは強そうだ。長年の勘ってやつ！」

『…うん…そうだね。』

そのAの横顔は、どこか寂しそうなのをヴィーナさんと私は見ていた。

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どうも！
オリジナル新キャラ、ヴィーナの紹介を。

ヴィーナ(25)
男勝りな女の子。
でも、誰よりもピンク色が大好きな乙女。
革命軍所属の格闘戦闘を得意とする。
ハックの教え子。