右斜め前の目黒くん (ページ9)

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次の日の朝、いつもより足取りが軽かったのは、

目黒くんと席が近くなったからかな。

里佳「蓮くん、まだ来ないのかな〜」

「里佳はいいよね～」

「蓮くんの隣なんて羨ましい～」

里佳「替わりたいって言われても、替わらないからね？」

隣ではないけど、後ろからこっそり彼を眺められると思うと

まだ始まっていないこの席での学校生活にワクワクする。

『翔太、おはよ！今日早いね？』

渡「おはよ。てか、お前テンション高くね？」

『んぇ！？そんなことないない！！焦笑』

目黒くん効果(?)のワクワクが翔太にバレそうになりながら

今日使う教科書たちを机の中に閉まっていく。

あれ、そういえば、1時間目英単語の小テストだっけ…？

慌てて単語帳と赤シートを出す。

えっと、ここからか。

identify 特定する … represent 表す …

向「めめ～～ ……あれ、席替えしたん？

　しょっぴー、早いやん！おはよ～！

　めめ、まだ来てない？」

渡「俺を"ついで"みたいに扱うな笑

　目黒、まだ来てねぇよ」

里佳「康二くん、おはよ～～！

　蓮くんだったら、私の隣の席だよ～！」

向「そうなんや！ありがと～

　…里佳ちゃんっていうんだ、よろしく！

　てか、しょっぴー、まためめと近いんや笑

　めめ来るまで、めめの席で待ってる！」

里佳「康二くん、いつも蓮くんと一緒にいるよね笑」

向「せやねん！めめのことは、誰にも渡さんからな～？」

渡「康二、まじでずっとうるさい。笑」

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