右斜め前の目黒くん (ページ34)

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Meguro. Side

手元にあるプリントを一通り見てみるが、
最初の最初から解ける気がしない。笑

今日の単語テスト関連だけかと思ってたのに、
文章問題(?)みたいなのあるし…

これ、マジで一人じゃできなかったやつだ。汗笑

早速、プリントを持って後ろを振り返り、
阿部さんの方へ向き直った。

目「阿部さん、最初から教えてもらってもいい…？」

A『あ、うん…！どれ？……///』

目「これ、本当に最初からなんだけど…」

そう言って指さすと、さっきまで真剣な顔をしてたのに、
問題を見ては小さく笑った。

…え、俺もしかしてバカにされてる？笑

1問目から分かんねぇのかよって。

目「え、何？笑なんか変なこと言った…？」

A『あ…えっと……さっき翔太からもそれ聞かれてね？
　なんか…デジャブだなって思っただけ。笑』

目「翔太くんと一緒だったってこと？
　なんだ、変なことしたのかと思って焦った…笑

　はい、じゃあ阿部先生、教えてくださーい！」

A『う、うん…///！
　これは、助動詞を使う問題なんだけど…〜〜…』

"阿部先生" なんて呼んでみたけど、
恥ずかしかったのか頬っぺたを赤くしながらも
俺の目を見て頷いて、解説し始めてくれた。

阿部さんの説明はマジで分かりやすくて、
"阿部さん"に聞いてよかったな、と素直に思った。

俺も理解できなくて同じような質問を繰り返ししても、
嫌な顔せず最初から教えてくれるから、
俺もちゃんと相槌を打つようにする。

出来るなら、これからも "阿部先生" に教えてもらいたい。笑

A『"can"を"could"にすると、もう一回教科書戻って…
　ここのパターンになるから、今回は過去じゃなくて…』

何回も教科書戻りながら説明してくれるせい(?)で、
どんどん俺の方に寄ってきてるのが何とも言えない。

一生懸命に教えてくれる姿が微笑ましいのと同時に、
シャンプーの優しい香りが鼻を掠めるから、
自然と口角が上がってきてしまう。

…あ、変態とか言うなよ？笑

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