クリムゾン・プリンスが惚れたのは……【一条将輝】 (ページ9)

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八ノ星ページ9

朝、学校に向かう途中に将輝と会った

天「おはよう、将輝」

将「ああ、おはよう、A」

笑顔で返してくれる

そんななんでもない仕草にドキッとしている自分がいる

最近はずっとそんな感じ

やっぱり『好き』なのかな………

でも彼は十師族の跡取り

私も天宮の長女だけど、十師族には敵わない(そんなことありません)

それに師補十八家の一色さんがいるんだもん

私は彼女みたいに積極的になれない

だから、片想いでいいんだ

一緒に教室へ向かう

舞「一条くんおはよう！………天宮さんもおはよう」

ほらね

彼女、綺麗だし………(貴女のほうが綺麗です)

天「あーーー、どーしよ」

琴「何が？」

どうやら聞かれていたらしい

天「放課後話す」

そして放課後、私は正直に全部話した

琴「あー、なるほどね」

なんか勝手に納得してるんですけど

琴「それさ、言っちゃったほうがいいと思う」

天「………告白するってこと？」

琴「将輝も満更じゃなさそうだし」

告白か…………

天「結局さ、言ってみないとわからないものだよ。一色さんのことが好きだって将輝が言った？」

天「言ってないけどさ」

琴「Aの家はさ、師補十八家に劣らない家なんだからそれを言い訳にしちゃダメだよ」

何も言えない………

琴「大丈夫、私が慰めてあげるよ。だからいっておいで」

確かに、逃げてちゃダメだよね……

天「琴音、ありがと」

琴「しっかりやれよ！」

結果はやってみないとわからない