ONE PIECE FILM BLACK (ページ7)

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６話ページ7

助けてすらも言えなかった。助けを求めようともしなかった。

『っ…私の、馬鹿…』

私は、自分が嫌い。自分の気持ちに素直になれない。

『…誰か…助けて』

エース「…お前ェいったい、何に縛られてやがる」

『っ！？え、エースさん！？！！』

後ろには、エースが立っていた。テンガロンハットを深くかぶっていて、表情が読み取れない。

エース「…俺に、どうしてほしい？」

私の目線に合わせるかのようにしゃがみ込む。

『…みんなを…島のみんなを…助けてあげて』

エース「！…お前ェは？助けなくていいのか？」

『うん…私はもともと、この島の住人じゃないし…それに…死んだほうが、みんな喜ぶから』

私がそう言うと、エースは突然だまりこくった。

エース「……今、なんつった？」

『…え？』

そう言う声は、低くて、どこか暗い。何かおかしなこと、言ったかな？

エース「死んだ方がみんな喜ぶ？…ふざけんじゃねぇぞ…」

『で、でも！！私が島からいなくなればいいと思ってる人は沢山いるよ！！なのに！なのに私がここ

にいていいはずないじゃない！！それに私は黒ひげの娘！存在しちゃ、いけないの』

エース「俺ァ海賊王の息子だ！！！」

『…え、』

突然の言葉に、固まる。エースが、ゴール・Ｄ・ロジャーの、息子？

エース「お前ェが存在しちゃいけねぇんなら、俺も同様だ！！」

『エース、さん』

エース「だがな、お前が自分の存在を否定することは、俺が断じて許さない！！！いいな？もう二度

う言うな！！お前の存在を、感謝している奴が、必ずいる』

…ねぇ、どうして？どうしてそんなに…

悲しい顔、してるの？