ONE PIECE FILM BLACK (ページ5)

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４話ページ5

？？？「黒ひげに娘がいたのか…名前は？」

『貴方は？』

質問を質問で返す。すると男は、テンガロンハットを取って胸の近くに寄せた。

エース「これは失礼、俺の名はエース！以後よろしく」

『私はA。よろしくね、エースさん』

あぁ。私はなんて馬鹿なんだ。海賊によろしくしてしまった。

『…本当に…！ごめんなさい！！！』

エース「い''っ！？」

私は思いっきり頭を下げた。その衝動で横の髪が流れ落ちる。

『私の父が…！海賊船で一番やってはいけない事をしてしまった事…反省してる…本当に、ごめんなさい！！！』

エース「…俺ァ…娘にゃ謝って欲しくねェな…黒ひげ自ら謝ってほしい…頭上げろ」

エースさんはそう言うと、私の肩を掴んで正面を向かせた。エースさんの顔は、怒りに満ち溢れてい

た。とても、真剣な顔。

エース「A、お前ェは悪くねェ…悪りぃのは黒ひげ自身だ！もしもずっと黒ひげの罪を抱えていたのなら、俺が今ここで壊してやる」

『…へ？』

私の頬に、エースさんの大きな手が添えられる。とても温かい、安心する温もり。

エース「目、瞑れ」

『？』

そう言われて目を瞑ると、突然生暖かい空気を感じた。とっさに目を開ける、と。

キスしようとしてるエースさん。

『やめろ馬鹿ああああ！！！！！』

ゴンッ！！

エース「いってええええ！！！！！何すんだ！！A！！！」

エースさんに頭突きを食らわすと、怒られた。怒るのは私の方なのに。

『初対面の女の子に突然チュ、チューしようとするなんて！どこの変態！？』

エース「変態じゃねぇよ！！ちなみに俺はでこにチューしようとしたんだ！！」

『何言ってんのよ！！おでこにも口にもどこにしてもチューしようとした事には間違いないの！！！

エースさんの馬鹿！！！』

エース「じゃあ、どこにしてほしいんだ？」

『…え、これって健全な小説ですよね？…なんなんですかこのフラグ立ちそうなセリフは』

エース「あ？何言ってんだ？で、どこにチューしてほしいんだ？」

『そう言う問題じゃない！！！！』

ゴンッ！！！

私は一回エースさんを眠らせると、ルベルトさんに引き渡した。

ルベルト「なんだい、お前さんが面倒見りゃいい話じゃないか」

『え''！？…殺す気ですか？』

見事に拒否された。

ルベルト「いいや、ま、頑張れ」

ムキーー！！！ルベルトさんめ！！