ONE PIECE FILM BLACK (ページ4)

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３話ページ4

次の日。私は再び、街に出かけた。

『占い師さん！今日も来ちゃった！』

占い師「なんだい、毎日来てるじゃないか」

『駄目？』

占い師「そんな事ないさ…さ、今日は何を占って欲しいんだい？」

私がいつも通っている占い師さん。名前は多分偽名だと思うけど、ルベルトさん。的中率が鬼なの。

『じゃあ今日は…運命の人！』

全国の乙女が気になるであろう運命の人。私が身を乗り出すと、ルベルトさんはカードを出した。

ルベルト「いいかい、このタロットカードを５枚並べるから、どれがいいか指差すんだ」

『分かったわ！』

ルベルトさんはタロットカードを裏返しで５枚並べると、膝に手を置いた。

『…これ！』

私が選んだのは一番右端のカード。ルベルトさんがそのカードをめくると、炎が描かれている。

その炎は、絵越しでもとても綺麗に見えた。なんていうか、神秘的。

ルベルト「お前さんの運命の相手は…トランプの名前が入っておる」

え、トランプ？

ルベルト「例えば…A…とかじゃな」

『Ａ…そっかぁ…』

なんだ。シャンクスじゃないんだ。私はガッカリして、その場に顔を伏せた。ルベルトさんはカード

を直している。

？？？「少しいいか？」

パサッ

突然、誰かが顔の横に紙を置いた。私は顔を上げると、紙を置いた人の顔を見る。その男の顔は、と

ても真剣だった。

？？？「この手配書の男を見かけなかったか？」

そう言って見せてきた手配書には…お父さんの顔が載っていた。

『これが何？あなたなんで探してるの？』

？？？「こいつに用があるんだ」

テンガロンハットを被った男は、そう言いながら手配書に閉じた。ルベルトさんは知らないと答える

と席を立った。そして私の肩を軽く叩く。

？？？「そちらのお嬢さんは？知らないかい？」

『もちろん知ってるわよ…お父さんだもの』

？？？「！？」

男は驚いた顔をして、固まった。