2話 ページ3
海の女神がいるとされるブルーアイランド。
私はそこで育った。
島民A「おはようAちゃん、卵いるかい?」
島民B「お!今日も来たのかい、ほれ、特別におまけだよ」
基本的には優しい人に恵まれている私。でも、半分は敵意剥き出しの人に囲まれていた。
『この前借りていた本、返しにきました』
島民C「ケッ、悪党の子供にゃ関わりたくないね…もう本を借りに来んでくれ」
『…ごめんなさい』
お店への入店を拒否される時だってあった。でも、一番嫌な事は…。
島民D「あんたの父親はどうしてあんな悪党なんだろうねぇ!恐ろしいったらありゃしない…あんた
も、この島に危害が及ぶ前に、この島を出て行っちまいな!こちとら迷惑で仕方がないよ」
お父さんの事を、目の前で言われる事。私はお父さんが世界で一番、大嫌い。
『分かってますよ…19歳になったら出て行くつもりですから』
島民D「ふんっ!」
私は生地屋の店員さんにそう言うと、お店を出た。太陽がまぶしくて、目を細める。今日はいつにも
増して、天気が良い。
私はいつも、海に行く。特に夕方に足を運ぶ事が多かった。今日も、夕方。近くの砂浜に座ると、海
の向こうにある水平線を見つめた。途端、ある人物を思い出す。
「生い立ちは関係ない…お前は生きて良いんだ…生まれた子供に罪は無いからな」
そう言ってくれた人。
『ねぇ、今、どこにいるの?
シャンクス』
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作者名:FILM | 作成日時:2022年8月28日 14時