5話◇新時代 ページ7
No side
【 新 時 代 】
まさに、その言葉にもっとも相応しいライブ。
別次元とまで称される程の歌唱力・表現力、そしてウタ自身の魅力を全て体現したかのような、圧巻のステージだった。
突き抜けるような歌声は大青空を薙ぎ、詞のひとつひとつには新時代を願う彼女の思いが染み渡り、ファンの心を一瞬で虜にした。
そして会場のどの観客にもその姿が見えるように、照明技法やアート演出には様々な工夫が施されていた。
「新時代だ！」
音、光、匂い……五感の全てに訴えかけるように、ウタは最初の曲を見事に歌いきった。
照明が明るくなると観客席から割れんばかりの歓声が上がり、拍手が鳴り響く。
｢みんな、やっと会えたね！ウタだよ！｣
数秒の間歓声を浴びたウタが、明るく透き通った声でファンに呼びかけると、会場中のファンが興奮し再び歓喜の声をあげる。
こうしてウタの初ライブが、幕を開けたのだった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
A side IN ステージ裏
『出だしは好調……さすが “
彼女の代表曲のひとつ〈新時代〉が披露されると、観客席からの歓声が湧いて止まない。
予想通り……いや、それ以上の反応に、思わず口角が上がる。
｢みんな、今日は集まってくれてありがとう！｣
すっかり耳に馴染んだウタの声が、会場に響き渡った。
この日を心待ちにしていたのはファンだけではなく、ウタ本人も同じだった。笑顔で手を振るウタは、心底楽しそうにステージの端から端まで移動しながら歓声に応えていた。
あんなに楽しそうな
『いけない、しっかりしないと…』
＿＿＿＿＿＿世界中にファンが出来るほどの有名人となったウタを生で見られる今日のライブ。
大勢のファンが集まる中、ウタの知名度に目をつけて、悪事を企む者が紛れ込んでいる可能性がある。彼女を狙って襲ってくるような事態は十分考えられた。
万が一にも傷付けられないように護る……私の大事な使命だ。
だからこそライブ開始ギリギリまで受付に潜入し、怪しい人物を見つけては丁重に入場を “お断り” していたのだけれど……
『どうやら “取りこぼし” があったみたい……』
観客席の一点を見つめマントを被り直すと、静かに愛刀を握りしめた。
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月10日 8時) (
レス) @page25 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - お久しぶりです。続きの更新が楽しにしています😊後、この小説はトラファルガー・ローオチでお願いします🙇 (10月21日 18時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2023年3月13日 1時) (レス) id: 967e5fc6bc (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 面白くて入りやすいです！！関係性や過去が気になります！頑張ってください！！ (2022年12月27日 23時) (レス) @page25 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めてまして、この小説は、トラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2022年10月27日 8時) (レス) @page1 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：毘張 | 作成日時：2022年9月24日 21時
