22話 ページ24
in 海軍本部
海軍本部にある元帥の専用室では、サカズキが仏頂面でマリージョアからの電話を受けていた。
通話を終えると、再び電伝虫の受話器を取り、今度は海軍大将たちに連絡を取る。
ｻｶｽﾞｷ｢ウタを討伐し、エレジアの王女 Aを強制保護することが決まった。
ヤツァ、危ない｣
サカズキが報告すると、電伝虫の向こうで黄猿が答えた。
ｷｻﾞﾙ｢おっかしいねェ〜、女の子二人に全世界が注目してるなんて｣
ｻｶｽﾞｷ｢おい、甘く見ちょりあせんか？ライブの場所は音楽の島エレジアじゃ。
あそこには、古代に封印された [トットムジカ] がある｣
サカズキが固い声で言うと、今度は藤虎の声がした。
ﾌｼﾞﾄﾗ｢で、どれだけ出すんです？｣
サカズキは少し考えて、藤虎に聞き返した。
ｻｶｽﾞｷ｢エレジアに今すぐ出撃可能な軍艦は？｣
ﾌｼﾞﾄﾗ｢三十
藤虎の答えを聞き、サカズキはただちに判断を下した。
ｻｶｽﾞｷ｢よし、中隊小隊率いて、全艦出せ｣
かくして、海軍の所有する三十隻もの軍艦が、それぞれに中隊や小隊を率いてエレジアに送り込まれることになった。
［MARINE］の名を掲げた、帆船の大群。
大船団の先頭には、黄猿と藤虎を乗せた軍艦がいる。
海を進むと、ほどなくエレジアの島が見えてくる。
かつてシャンクスによって壊滅させられた国だ。
ｷｻﾞﾙ｢………｣
黄猿は無言でエレジアを遠くににらみ、藤虎はうつむき加減に唇を引き結んで、船が着くのを待った。
＿＿＿＿＿＿各大将との連絡を終え受話器を下ろしたサカズキ。
葉巻を吸い、隅に置いていた映像電伝虫が流す映像に視線を移した。
じっと睨みつけるように見ていると、サカズキの片眉がピクリと反応した。
無音で映っているのは、今回のターゲットであるウタ………
ではなく、その後ろでウタの宣言を聞き届けているAの姿。
凛とした表情で佇み、真っ直ぐ正面を見つめる赤い目に何を思ったのか、サカズキは咥えていた葉巻を外しフーッと煙を吐く。
ｻｶｽﾞｷ｢……
葉巻を置き、胸ポケットから一枚の古い写真を取り出す。
雑に扱えば容易に破けてしまいそうなほど脆く、端の部分は既にボロボロになっていた。
傷だらけの太い指でそれを撫でると、どこか懐かしむような声で呟いた。
ｻｶｽﾞｷ｢ “母親” によォ似とる……｣
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大大大大大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (11月10日 8時) (
レス) @page25 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ(プロフ) - お久しぶりです。続きの更新が楽しにしています😊後、この小説はトラファルガー・ローオチでお願いします🙇 (10月21日 18時) (レス) id: b10205217f (このIDを非表示/違反報告)
akithin.(プロフ) - 更新楽しみに待ってます！ (2023年3月13日 1時) (レス) id: 967e5fc6bc (このIDを非表示/違反報告)
まろん - 面白くて入りやすいです！！関係性や過去が気になります！頑張ってください！！ (2022年12月27日 23時) (レス) @page25 id: 8c92803490 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めてまして、この小説は、トラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援しています。 (2022年10月27日 8時) (レス) @page1 id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：毘張 | 作成日時：2022年9月24日 21時
