3.ハイテンション悪魔 ページ5
身の回りの準備を終えた私は、オペラさんに言われた通りダイニングルームへと向かった。
しかしそこで見た光景に私は目を疑った。
サリ「はぁ〜〜〜、僕にもようやく孫ができたよ〜!」
オペラ「良かったですね、サリバン様」
豪奢な椅子に座り縮こまっている少年を着飾り、パシャパシャ写真を撮りまくる卵型の老人悪魔。
その一歩後ろでオペラさんは優しく見守っている。その表情は真顔だが、心無しか楽しそうに見えた。
2人はテンションが上がっているのか、私の存在に気づいていない。
サリ「うふふっ、これからはでろっでろに甘やかしてあげるからね〜〜」
「ハッハイ…」
対してサリバンの孫らしき青髪の人間は、サリバンのテンションに苦笑い。
少年とも少女とも言えない、中性的な顔立ちだ。
『(あの子、女の子かな?)』
人間の様子などお構い無しに、今まで聞いたことの無いような甘々声で、体をくねくねさせながら喜びを全力で表現している。
バタンッ
あまりの光景に反射的にドアを閉めてしまった。
全身鳥肌が立っている。
『(…思ってた以上に深刻な孫不足だった)』
あんなになる程の孫難民だったとは…悪魔って怖い。
背を向けたドア越しに、賑やかな声が聞こえてくる。
いつまでもこうしている訳にいかないので、意を決して再びドアを開けてサリバン達の方へ向かった…
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キリヲ大好きすぎ侑明奈(プロフ) - 貴方の作品、お気に入り登録しましたよ!とても面白かったので!これからも頑張ってくださいね!o(^o^)o (2020年3月10日 23時) (携帯から) (レス) id: 615cf5fcc5 (このIDを非表示/違反報告)
キリヲ大好きすぎ侑明奈 - 貴方のお話、面白いです!続きが楽しみです!ぜひ私の作品「キリヲ先輩と人間ちゃん」もぜひ読んで下さい!そのお話を見たらできればコメントや評価、アドバイスをお願いします! (2020年3月10日 19時) (携帯から) (レス) id: 615cf5fcc5 (このIDを非表示/違反報告)
りいあ - 更新楽しみにしてます!!頑張ってください!!!!!オペラさんとかキリヲ先輩とかアズくんとかイケメン多すぎかよ//// (2020年3月5日 23時) (レス) id: 26cbb3c763 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:毘張 | 作成日時:2020年3月5日 20時