黒の皇帝 (ページ13)

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わっしょいページ13

───龍我side

龍我「あれ、疾風ー？？」

ジャニーズJrが集まる“わっしょいCamp”。

京セラドームが終わって、今日は東京ドーム最終日。

いつものように疾風とメイクをしようと思っていたんだけど肝心の疾風がどこにも見当たらない。

岩﨑「さっき優斗といたよ」

金指「正門くんもいたからMCの打ち合わせじゃない？」

普段はMCほとんどしない疾風だけど、わっしょいでは亀梨くんからの指示もあってゆうぴと正門くんと一緒にMCをする。

那須が言うには、全員を静かにさせるための疾風なんだって。

怖いからかな？俺はそんなこと思わないけど！

疾風を探しにいろんな楽屋を覗く。

浮所「ねー！俺の疾風なんです！！」

嶺亜「違うよ、俺の」

佐野「ちゃいます！俺のですぅ！」

西村「佐野のものでもないです！」

わーきゃー聞こえる楽屋を覗けばそこに探している疾風がいた。

浮所、嶺亜くん、晶哉、にしたくが疾風をめぐって喧嘩してるみたい。

優斗「打ち合わせさせてもらえますぅ？」

正門「モテモテやねえ、ここちゃん」

『取り合いしてもらえるの嬉しいよな』

ふふ、と余裕そうに笑う疾風と目が合った。

『優斗、正門、俺の可愛い子が迎えに来たから行くわ』

優斗「ん？あ、龍我」

疾風が指さすとそこにいた全員が俺を見た。

浮所「俺は可愛くないの？！」

嶺亜「誰にでも可愛いって言うのやめなよ」

西村「疾風くん、俺は？」

佐野「悲しいわ…」

優斗「うわ、めんどくさ」

正門「言ってやるな」

メンヘラみたいなことを言い始めた4人に何故か急にじゃんけんをさせ始めた疾風。なんで？

西村「勝った！勝ちましたよ、疾風くん！」

『おいで、にしたく』

勝者のにしたくを正面から抱きしめて、外国映画のワンシーンかのように両頬にキスを落とした。

にしたくは顔を真っ赤にしてはわわ、と声にならない声を出してる。笑

優斗「こっわ…」

見ると、負けた3人がこれからライブをするアイドルとは思えない顔で悔しがっていた。