37 ページ37
.
申し訳なさそうに言う顔につられてこっちまで申し訳なくなってくる。
高「あーもう！やかましい！ほら出るぞ！」
ジ「あー！こーち！そうやって俺ら外に出して二人で話すつもりでしょ！！」
高「そう言う訳じゃねーし俺も出るわ！ほら！これ以上迷惑かけない！」
私たちが2人で話している好きにまた騒がしくなってくる5人を追い払うように外に向けながら自分も徐々に出入口に行くこーちさん。5人を外に出したあと、こーちさんだけがこっちに戻ってくる。
高「本当にすみませんでした」
「ふふっ、大丈夫ですって。早く行かないとジェシーさんが呼び戻しに来るかもしれないですよ？」
最後にまた謝罪に来てくれたらしいこーちさんの丁寧さに思わず笑みが漏れた。「大丈夫」と言うことを伝えて、外にいる他の人たちを待たせていることに申し訳なさを少し感じたから気にせず戻れるように私なりに伝えれば「そうですね」なんて少し笑って言うこーちさん。
高「じゃぁ、また、来ますね」
「ぜひ来てください」
二人で笑みを浮かべながら言い合って、会釈をしてこーちさんが出入り口から出て行く。その手にある重そうな袋がこーちさんの優しさを表してるようだった。
一回騒がしくなった後の静けさはいつもよりも静かに感じた。そのせいもあってか時間の流れが遅い。念でも送れば少しでも時間早くなんないかな。なんて思いながら時計とにらめっこをしていた時、入店音が鳴った。
「いらっしゃいま、せ…」
高「…どーも」
少し前に帰ったはずのこーちさん。少し恥ずかしそうに中に入ってきたと思ったらお酒コーナーの方に消えていく。…買い忘れ？
そして少ししてお酒とおつまみを持ってレジに来た。
高「お願いします。袋もお願いします」
「はい。…買い忘れですか？」
高「そうっすね、これも頼んでたんですけど…俺が頼んだ分だけ北斗がごっそり買い忘れてて、戻ってきちゃいました」
「なるほど…他の皆さん、ジェシーさんのお家無事にたどり着けました？」
高「なんとか。この時間なのに騒ぐから、もう大変」
疲れたように笑うこーちさんから大変さがにじみ出ている。相当大変だったんだろうな。
代金を伝えて、商品を袋に詰める。いつも通り、お金を丁寧に出すこーちさんを待つ。
高「…のど、大変だったんですか？」
「え？」
高「あ、えっと…さっき北斗に聞いたんで」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 458人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天羽
| 作成日時：2022年3月8日 2時
