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「そんな窓の外が気になるかー、ジェシー」
ジ「えぇ！？俺ぇ！？」
「デカいんだからよく見えるぞー。外、なんかあったか？」
ジ「…ナンニモナイデース」
退屈な授業、眠さをどうにか耐えようとしているうちに、無意識に見てしまっていたらしい。窓側の前の方に座るAの姿。俺はデカいから後ろの方の席、Aは小さいから前の方の席。Aが窓際なのは偶然。その偶然のおかげで先生には窓の外を見てるって思ってもらえた。Aのこと見てたなんて言われたらたまったもんじゃないからね。
先生がまた黒板の方を向いた。少しくらいは集中して授業受けようと思ったけどやっぱり眠いものは眠い。古典なんて本当に眠いよ。
で、結局また視線はA。ちょうどいい角度なんだよなぁ…。真後ろじゃないから横顔が良く見える。ノートと黒板をゆっくり行き来する視線。集中できてるの、えらいなー。
というか、姿勢がいいんだよな、まず。スッと通った背筋は綺麗だし、なで肩のラインがすんごいかわいい。あの感じでなで肩って、似合いすぎない？それに横顔も、手も、全部が白い。不健康な感じじゃなくて、綺麗な色白。そのすべてが綺麗に合わさってるというか…。
なんでこんな子が彼女で浮気なんてできるんだろう。はっきり伝えてあげる優しさっていうのもあるはずなのに。残酷な事するなぁ…。
あー…ここから見える感じ、すごいAに似合うんだよな。青空と、日差しと。風なんか吹いちゃって…揺れる髪の柔らかさもなんか、完璧で…。
ふわふわと自分の髪の毛が揺れる感覚。…いや、揺れる、というか、なんか、違う？
ジ「…あれ」
「あは、起きたー。おはよ」
ジ「…おはよ？」
「グッドモーニングの方が分かりやすい？」
ジ「おれ、はーふだけど、おはようでわかるよ？」
「なんか寝起きって感じー」
あはあはと楽しそうに笑うAの手が俺の頭から離れていく。…俺、いつのまにか寝てたんだ。Aのこと、見てたはずなのに。あの穏やかな空気と、先生の声が悪いよ。あれは寝ろって言ってるもん。
「そんな寝起きのジェシーにこれ、先生からのプレゼントね」
ジ「present？」
「あはっ！発音きれー！」
そう言いながら渡される紙。開けてみればそこには「放課後、職員室」の文字。
「呼びだし、だねー」
ジ「寝てたから？」
「それ以外理由ないでしょー」
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あるく(プロフ) - 初めまして。素敵なお話し拝読させて頂きました。他の天羽様のお話も拝読させて頂けたらと青い鳥の方にJC84…よりリクエストさせて頂いております。DMが送信エラーになった為、こちらにご連絡として記載してしまい申し訳ございません。宜しくお願い致します。 (8月22日 1時) (
レス) id: 5b729f761e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽
| 作成日時：2023年6月11日 3時
