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ジ「…改めて聞くけどさ、これからどうするの？」
どうする、なんていつ聞かれたっけ。…最初だ。ジェシーに慎太郎のことが好きだと気付いたと伝えたあの日。その時私は確か…
ジ「変わる方が怖いって、まだ言える？」
「…怖いのは変わんないよ、勇気もまだない」
変わる方が怖い、と。変える勇気がないと言った。それは何一つ変わってない。けど、少しだけ変わったことはある。
「変わるしかない、って感じにはなっちゃったけどね」
ジ「多分、そうだよ」
あの日のように、何ならそれよりも優しく私の頭にポンッと手を置く。
ジ「俺はさ、二択だと思うよ？」
「二択？」
ジ「伝えちゃうか、慎太郎と距離置くか」
「…だよねー」
他に選択肢はない。自分だって思っていた。
ジ「…どうしたい？」
「私は、二人が付き合うのを見て、自然に失恋して諦めてってなると思ってた。…だから元々伝える気とかは、ないよ」
気付いてしまったら止まらることを知らず加速していった気持ち。アピールしちゃおう、なんて余計なことを考えたこともあったくらいに。
「困らせたくないの。…慎太郎が幸せならそれでいい、なんて大げさかもしれないけど。私は幼馴染兼相談役、くらいでいいの」
自分の今の立場にももう十分価値を見出している。だから、
「距離、置くよ」
自分の頭の中を整理するように吐き出せば自然と一つしか道はなかった。むしろ、そうするしかない。
ジ「なんとなく、そうすると思ってた」
「…背中押して？」
ジ「え？」
「勇気ないし、怖いの。だから、私がちゃんと慎太郎から離れられるように背中押してよ」
ジ「…ズルいなー。そんな顔で言われたら断れないよ」
指が目元に届く。スッと拭われる感覚とともに“前もあったなー”なんて思う。ジェシーを改めてちゃんと見れば、どこか寂しそうな顔をしていた。
「なんで、ジェシーがそんな顔するの」
ジ「秘密かなー、…移ったってことにしておいて」
「なにそれ」
私が笑えばジェシーの顔も晴れるかも、と思いやってみようとするけど、うまくできなくて、反対に涙が加速した。
ジ「話聞くし、背中も押す。…俺じゃなくてもさ、樹とか、大我とか。あと、北斗も高地もいるしさ。頼ってよ」
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あまは(プロフ) - よしのさん» 最高だなんて…ありがとうございます！もう少しで完結の予定ですが、それまでお付き合いいただけたら嬉しいです！ (2021年12月20日 0時) (
レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - シンプルに最高な作品に出会ってしまいました！！！ありがとうございます＾＾お身体ご自愛ください！ (2021年12月17日 11時) (レス) @page45 id: 2f2270aaf2 (このIDを非表示/違反報告)
あまは(プロフ) - hohoさん» 私もしばらく前に学生生活を終了した身なので記憶を引っ張りながらですが、そう思っていただけてすごくうれしいです！こんな作品ですが癒しになっているなら幸いです(笑)育児がんばってください！ (2021年12月16日 1時) (レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
hoho(プロフ) - きゅんきゅんを何処かに置いてきた私の癒しです笑。こんな高校生活送りたかったー！って思いながら育児頑張ります( ^ω^ ) (2021年12月15日 18時) (レス) id: 80be9b38a5 (このIDを非表示/違反報告)
天羽(プロフ) - ありありさん» 凄く嬉しいコメントありがとうございます！！すごく励みになります！また書きたいお話はあるのでしばらく後になってしまうかと思いますがジェシー落ちは書く予定ですので気長に待ってもらえたら嬉しいです！！ (2021年12月15日 14時) (レス) id: 13830d60cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽
| 作成日時：2021年11月7日 2時
