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教室に入ろうとすれば丁度急いで教室に戻ろうとする慎太郎がいた。
森「A、長かったじゃん。どこ行ってたの？」
「あー…北斗に会ってさ。クラス違うから中々会わないじゃん？久々だから話してきた」
森「確かに会わないなー俺も行けばよかったかな。…ってそれ、」
思ってもないこと言うなよ、なんて思っていれば慎太郎が私のペットボトルを指さす。そしてそのまま頭を抱えてしゃがみこんだ。急すぎ、何？
森「気づかなかった…だいじょぶ？」
しゃがんだまま顔だけ上げて上目遣いで私を見る。…また子犬みたいに眉下げちゃって。さっき北斗から聞いた話を思い出す。いつも気にして心配してくれてたんだもんな。気付かなかったってそれだけでこんな顔してくれて…。嬉しくてにやけそうになるのをこらえる。
「…なにが？」
なんとなく、素直に大丈夫って言いたくなくて、…多分、心配してくれる慎太郎にもう少し甘えたくて、とぼけて知らないふりをした。心配した顔のまま慎太郎は立ち上がる。
森「無理しないでね」
ポンッと頭を撫でられる。それと同時に鐘が鳴る。「やべ」と小さく言い、慎太郎は走って自分の教室に戻っていく。教室に入る直前、こっちに手を振ってから中に入る。そしてデカい声で「セーフ！？」とか言ってるのが聞こえてしまう。
…例の日特有のメンタルのグラグラ感からかなんだか泣きそうになってしまう。こらえて自分も教室に入る。先に教室に入ってた樹はこっちを見て不思議そうな顔をしてた。少し離れた席の花がふと目に入る。本人自分で気づいてるのかな。嬉しそうに顔が綻んでて、友達を見てこんなこと思うのもすごく嫌なことだと思いながらちょっとだけ悲しくなってしまった。
授業中、また波のように襲ってくる痛みに耐えていれば小さく携帯が震えた。慎太郎から一つのメッセージ。
森「本当に無理しないでね。駄目なとき言って」
そういえば、いつも突然こんなの送ってくれるときあったな。…気付いてたからだったのか。このメッセージ一つで痛みがスーッと溶けていくような感じがした。よくわからないけど、単純なんだろうな、私。
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あまは(プロフ) - ありありさん» コメントありがとうございます！ドキドキしていただけてうれしいです！！話も更新ペースもゆっくりかとは思いますが、頑張ります! (2021年11月4日 2時) (
レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
ありあり(プロフ) - もうドキドキが止まらなく、すぐにお気に入り登録いたしました！作者様の文才すごい！更新楽しみにしてます！応援しております！ (2021年11月3日 18時) (レス) id: 991e71cbdc (このIDを非表示/違反報告)
あまは(プロフ) - かなさん» そう言っていただけてすごくうれしいです！ありがとうございます！ゆっくりになるかとは思いますが、頑張ります！！ (2021年10月23日 1時) (レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 素敵な作品を見つけてしまった……！更新楽しみにしてます！頑張ってください^ ^ (2021年10月21日 23時) (レス) id: a4d97af994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天羽
| 作成日時：2021年10月8日 3時
