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結局7人で全員ということが分かった。つまりこれで全員そろったということ。それなら、と歩き出す。
「ねぇ」
森「ん−?」
「今から何すんの?てか、これ本当に私居ていいの?」
隣を歩く慎太郎に聞いたはずなのに、返答が返ってくるよりも先に前を歩いていた樹が勢いよく振り返り「大丈夫!」なんて言う。
樹「なんならAいてうれしいくらいだけど?な?ジェシー?」
ジ「ん?そりゃそーよ」
「…ジェシーは優しいから素直にうれしいけどさ?樹はおもちゃがいるからでしょ?」
樹「別にそんなんじゃねーよ」
「ほんとかよ。まぁ、いいっていうならいっか」
嘘つくようなやつじゃないし、なんて思っていれば慎太郎が隣でムッとしているのに気付いた。
「なに?また不機嫌ですか?」
森「俺に聞いたんでしょ?樹の答えで納得しないでよ」
「なにそれ。私は返答があれば何でもいいの。…で?何をするんですか?」
変なとこで機嫌悪くするなよ、と思いながらまだ答えをもらっていない質問をもう一度してみる。
森「…花火」
「花火?」
森「夏だし、やっとこって。A好きでしょ?」
「好きだけど…」
森「…嫌?帰る?」
「帰んない」
いつぶり?花火なんて。花火好きだから、浮かれてしまいそうになるけど子どもっぽいので我慢。
スーパーによって花火とかろうそくとか、バケツとかを買ってそのまま向かうのは近くの河川敷。…確かにここで花火してる人とかよく見る。7人もいれば準備はすぐで、花火開封して、バケツに水いれて…あとは火の用意だけ。
森「あー!つかない!」
持ってきたマッチと拾った石で格闘する男子たち。何だかんだと試行錯誤する姿を少し離れたとこに腰かけて眺める私。どうせ戦力なれないし。
ジ「ぜんっぜんつかないや!」
ゲラゲラと笑いながら私の隣に座るジェシー。…諦めたのか?
「ごめんね、参加しないで。私マッチあやしいからさ」
ジ「そーなの!?全然いいんだけどね。…花火、好きなの?」
「ん?好きだよ。全然やってなかったけどね」
ジ「大きくなると中々やらないよね」
「やりたくてもね。…それに私、虫嫌いだし、余計やらなくなったかも」
ジ「虫だめなんだー。今日は?大丈夫?」
「半分連れ去られてきたようなもんだから諦めてる。見つけて叫んだらごめんね」
ジ「むしろ楽しみ」
いつもの大きい声じゃなくていたずらっぽく笑う。…なんか、初めて見た?
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あまは(プロフ) - ありありさん» コメントありがとうございます!ドキドキしていただけてうれしいです!!話も更新ペースもゆっくりかとは思いますが、頑張ります! (2021年11月4日 2時) (レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
ありあり(プロフ) - もうドキドキが止まらなく、すぐにお気に入り登録いたしました!作者様の文才すごい!更新楽しみにしてます!応援しております! (2021年11月3日 18時) (レス) id: 991e71cbdc (このIDを非表示/違反報告)
あまは(プロフ) - かなさん» そう言っていただけてすごくうれしいです!ありがとうございます!ゆっくりになるかとは思いますが、頑張ります!! (2021年10月23日 1時) (レス) id: aa4a13b0c9 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 素敵な作品を見つけてしまった……!更新楽しみにしてます!頑張ってください^ ^ (2021年10月21日 23時) (レス) id: a4d97af994 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天羽 | 作成日時:2021年10月8日 3時