【その職員に手を出すなかれ】 ページ23
「あの……及川Aさんですよね」
「………どちら様ですか？」
Aが見知らぬ男に声をかけられたのは五日前。帰りが遅くなってしまい、少しでも駅に着く時間を短縮しようと人気の少ない道を選んだのが失敗だった。
まるで出待ちをしていたかのように電柱の裏から現れたその男は、Aだと認識すると恍惚の表情を浮かべて一歩踏み出す。怖くなったAは慌てて来た道を引き返し、人混みの多い所へと逃げた。
幸い男が追ってくる事はなかったが、脳裏にあの男の表情がよぎってしまい、思うように仕事が捗らない日々が続く。またあの男が居るのではないか、そんな不安と恐怖に押し潰され、不調はすぐに現れた。
颯一郎「A、顔色悪いけど大丈夫？」
そんなAの変化にすぐ気付いたのは幼馴染である颯一郎だった。普段と変わらない表情に見えても、彼から見れば警戒するような怯えた表情に見える。
出会い頭早々にそんな事を聞かれ、一瞬あの男の事を言おうか悩んだAだったが口を紡いだ。
颯一郎「……A？」
「……ううん、考え事してた」
そう笑いかけたが颯一郎の顔は曇るばかり。あまりにも下手くそな笑い方に、颯一郎は不信感を抱いた。
颯一郎「ぜってー嘘。俺に言ってみ？」
「………ここじゃやだ」
颯一郎「……わかった」
小さく頷くとAの手を引く。他の職員や選手たちの目を気にする事なく外に連れ出した颯一郎は、建物の壁に寄りかかってAを見た。
颯一郎「それで？何があったの。誰かになんか言われた？」
「……あのね颯ちゃん」
颯一郎「ん」
「………この前、知らない人に待ち伏せされた」
予想外の答えに颯一郎は口をあんぐりとさせてAを見つめた。
颯一郎「な…んでそんな重要な事もっと早く言わないの！てか警察に連絡は？！なんかされた？！」
「されてないから…！何もされてない…」
颯一郎「何もされてないから言い訳じゃないだろ。あーもう、もっと早く言ってくれればいいのに」
「……颯ちゃんに迷惑かけたくなくて」
颯一郎「俺がいつ迷惑だなんて言った？もっと頼ってよ、A」
そっと手を伸ばして頭を優しく撫でる。変わらぬその手付きに安心感を覚え、Aの目から薄っすらと涙が浮かんだ。
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Rey - 坂本勇人選手を出してほしいです!! (12月30日 22時) (
レス) id: 3fec1b3175 (このIDを非表示/違反報告)
四季(プロフ) - はじめまして、四季と言います。最高です。これから応援してます!! (12月6日 0時) (レス) @page24 id: 0b6716a94a (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - めちゃおもろいです！ (12月1日 20時) (レス) @page16 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - お話好きなので消すのだけはどうか勘弁してください、、、、🥹 (12月1日 2時) (レス) @page15 id: d065f594fe (このIDを非表示/違反報告)
shirey(プロフ) - 小木田世代の話好きです🥹🫶🏼🩷 (12月1日 0時) (レス) @page15 id: dfc3189701 (このIDを非表示/違反報告)
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