検索窓
今日:8 hit、昨日:2 hit、合計:76,095 hit

27 ページ27

「…は?」

「お、食いついたね〜」

ツンツンと頬をつついてきた彼女の手を振り払う。

「アンタ、それでも友達なの?」

「そういうAちゃんも、あの子の親友なの?とてもじゃないけど、そうは思わないよ〜」

鋭い指摘に、私は思わず口を閉ざす。

なんだ、ただの阿呆かと思ったら意外と頭が回るのか。

「親友って、そんな薄っぺらいものなんだね〜。勉強になるよ」

小さく舌打ちをすると、彼女はギロリと私に視線を戻した。

「それで、話にはノってくれるの?」

「……理由は?」

「そんなの簡単だよ。私があの子が嫌いなだけ。それに、私知ってるよ?」

「何を」

彼女はスマホを取り出して私に見せた。

「昨日の現場、納めちゃいました〜」

「…!」

彼女が見せたスマホには、昨日の私とアイツが映っていた。

ご丁寧な事に動画だ。

「なに、脅し?それに私、アイツを虐めたいとかそういうわけじゃ___」

「リアルでは虐めないよ。占ツク、やってるんでしょ?一緒に荒そ」

彼女は何の戸惑いも見せず、そう言い放った。

「……」

私は何も言わず、ただひたすらに考えていた。

この話にノっていいかどうか。

仮にこいつ(花音)が刺客だとして…。

私がこの話にノったらこいつはチクリにいくのではないだろうか。

そうやって私が占ツクを荒らしてるという証拠を抑える…的な。

___でも。

昨日の反応からして、彼女には思い当たる節がある様子だった。

それにこうまでして、証拠を抑えたいのだろうか。

…ま、いっか。









「やろ。その話、ノった」

私がそう言うと、彼女はニンマリと笑った。

「じゃあこれから(・・・・)よろしくね。Aちゃん…」

28→←26



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (150 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
設定タグ:占いツクール , 裏切り , 親友 , オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぶどう同盟 - 完結おめでとうございます!面白かったです!ネギトロ@さんのファンになりました! (12月2日 7時) (レス) id: 428106ee74 (このIDを非表示/違反報告)
ルア! - どうも!遅すぎますが面白くて二週目です!本当にありそうな事なので、すごく良いと私は思いました! (2021年12月27日 12時) (レス) @page14 id: e99fb466db (このIDを非表示/違反報告)
れもねーる - 完結おめでとうございます!凄く面白いかったです!そして私、ネギトロ@さんと魅虹さんの大ファンなのでこれからも応援するので、頑張って下さい! (2018年10月1日 10時) (レス) id: 34bb338129 (このIDを非表示/違反報告)
言の葉 - とても面白かったです。 (2018年9月25日 16時) (レス) id: 4ad8182519 (このIDを非表示/違反報告)
梶原 - ガンバレ、これからも (2018年8月27日 15時) (レス) id: 927d8b56de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ネギトロ@38 x他1人 | 作者ホームページ:http  
作成日時:2018年4月18日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。