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「…は?」
「お、食いついたね〜」
ツンツンと頬をつついてきた彼女の手を振り払う。
「アンタ、それでも友達なの?」
「そういうAちゃんも、あの子の親友なの?とてもじゃないけど、そうは思わないよ〜」
鋭い指摘に、私は思わず口を閉ざす。
なんだ、ただの阿呆かと思ったら意外と頭が回るのか。
「親友って、そんな薄っぺらいものなんだね〜。勉強になるよ」
小さく舌打ちをすると、彼女はギロリと私に視線を戻した。
「それで、話にはノってくれるの?」
「……理由は?」
「そんなの簡単だよ。私があの子が嫌いなだけ。それに、私知ってるよ?」
「何を」
彼女はスマホを取り出して私に見せた。
「昨日の現場、納めちゃいました〜」
「…!」
彼女が見せたスマホには、昨日の私とアイツが映っていた。
ご丁寧な事に動画だ。
「なに、脅し?それに私、アイツを虐めたいとかそういうわけじゃ___」
「リアルでは虐めないよ。占ツク、やってるんでしょ?一緒に荒そ」
彼女は何の戸惑いも見せず、そう言い放った。
「……」
私は何も言わず、ただひたすらに考えていた。
この話にノっていいかどうか。
仮に
私がこの話にノったらこいつはチクリにいくのではないだろうか。
そうやって私が占ツクを荒らしてるという証拠を抑える…的な。
___でも。
昨日の反応からして、彼女には思い当たる節がある様子だった。
それにこうまでして、証拠を抑えたいのだろうか。
…ま、いっか。
「やろ。その話、ノった」
私がそう言うと、彼女はニンマリと笑った。
「じゃあ
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ぶどう同盟 - 完結おめでとうございます!面白かったです!ネギトロ@さんのファンになりました! (12月2日 7時) (レス) id: 428106ee74 (このIDを非表示/違反報告)
ルア! - どうも!遅すぎますが面白くて二週目です!本当にありそうな事なので、すごく良いと私は思いました! (2021年12月27日 12時) (レス) @page14 id: e99fb466db (このIDを非表示/違反報告)
れもねーる - 完結おめでとうございます!凄く面白いかったです!そして私、ネギトロ@さんと魅虹さんの大ファンなのでこれからも応援するので、頑張って下さい! (2018年10月1日 10時) (レス) id: 34bb338129 (このIDを非表示/違反報告)
言の葉 - とても面白かったです。 (2018年9月25日 16時) (レス) id: 4ad8182519 (このIDを非表示/違反報告)
梶原 - ガンバレ、これからも (2018年8月27日 15時) (レス) id: 927d8b56de (このIDを非表示/違反報告)
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