120 ページ31
☆
隆二が突然来たことでパニックになるかと思いきや
意外とみんな隆二の話しをちゃんと聞いてくれていて
海斗が隆二からマイクを渡してもらい
「異議がある人はお願いします。
僕らは真摯に受け止めます」
と言ってみんなの出方を待つ
すると営業部のリーダーが手を上げた
海斗「どうぞ」
営業部河合「営業部リーダーの河合です。
僕は個人的にですが薄々Aさんが
社長なんじゃないか、って気付いてました。
でも確信は正直なかったです。
何故ならAさんはいつだって
僕らのところに来て的確なアドバイスをくれたから。
僕も入社してすぐ営業がうまくできなくて
悩んでたときAさんのアドバイスのおかげで
大事な取引を成功させることができました。
成功したことをAさんに報告したら
すごく喜んでくれたのを覚えてます。
僕はAさんが社長でも
椎名さんが社長でも正直どっちでもいいです。
２人のためにもっと会社を大きくしたい、
２人の役に立ちたい、ってずっと思ってましたから。
誰とでもフランクに話してくれるAさんが
僕はすごく好きです。
今市さん、Aさんと幸せになってください。
憧れの美男美女夫婦です！
聞いてくれてありがとうございました」
そう言って頭を下げてくれた河合くん
嬉しくて、ありがとうって言うと
恥ずかしそうに笑ってくれた
隆二はそんなわたしの頭を撫でて
嬉しそうに笑ってくれる
わたしも嬉しくて笑うと隆二は急に抱きしめてきて
「可愛すぎでしょ」
と言ってわたしの顔を胸に埋めた
海斗がそれを見て
「おいおい、家じゃないんだから。
お前ら会社で今目の前に全社員がいること
わかってんの？」
って呆れた感じで言っていて
隆二もチラッとみんなの方を見て
「すいません。でもAは俺のなんで。
手出ししないでくださいね」
と言ったら女性社員が
キャーキャー言っていた
収集が付かなくなったことに気付いた海斗は
アンケート用紙を配り
これからのことを書いてもらうと言って
アンケート結果を真摯に受け止めようと言った
名前を書くところもないので
素直に書くことが出来る用紙
もしわたしを受け入れられなかったら
そのまま書くようわたしも伝えた
全社員がアンケートボックスに用紙を入れたあと
わたしはそれを持ち帰りまた通達します、と伝え
社長室へ持ち帰り一枚ずつ目を通す
みんな隆二とのことを
祝福してくれることを書いてくれてたり
社長がわたしでよかったと書いてくれてたり
すごく嬉しいことばかりだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 336人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るいにゃん
| 作成日時：2020年2月17日 6時
