Lovers again４ (ページ4)

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☆

『ご挨拶に預かりましたAAです。
新郎の海斗さん、新婦の紗英さん、
この度はご結婚おめでとうございます。

彼らと出会ったのは幼稚園の頃です。

当時クォーターでいじめられていて
その影響で人見知りの激しいわたしに
毎日２人は話しかけてくれて
友達になってくれました。

それから３人で過ごす毎日は
とても楽しくて大きくなっても一緒にいよう、
と言ってわたし達が高校生の卒業と同時に
会社を設立致しました。

今は有難いことに社員が３０００人を越す企業となり
毎日忙しくも楽しい日々を過ごしております。

中学から付き合っていた２人は
時に喧嘩をしたりもありましたが
２人で笑い合っているのを見ると
こちらも幸せな気持ちになっていて
本当に２人は憧れです。

海斗さんの営業のおかげで
紗英さんの秘書業務のおかげで
わたしたちの会社は大きくなりました。

社長としてはまだまだわたしは未熟ですが
これからも新郎、新婦の２人と共に
頑張っていきたいと思いますので
皆さまお力添えのほうよろしくお願いします。

長々とお聞きいただきありがとうございました』

そう挨拶すると皆さん拍手をしてくれて
嬉しくて泣いてしまったわたし

隣から海斗が

「A、ありがとう。
これからもよろしく！」

と言ってくれてこちらも泣きながら頷いた

それからみんなで二次会へ行き、
飲み食いを楽しむ

そんな中、隆二の姿が見当たらなくて
臣くんに聞いてみる

『ね、臣くん、隆二知らない？』

「あ、隆二なら少し単発の仕事が入って
そっち行ってるよ。
終わったら戻ってくるって言ってた」

『そうなんだ。じゃあ臣くん
一緒に飲もうよ』

「そうだな。岩ちゃんも誘ってい？」

『いいよー！あっちで待ってるね』

そう言ったわたしはバーカウンターで
臣くんたちを待つ

すぐに臣くんと岩ちゃんが来てくれて
両サイドに座ってくれてお酒を楽しんだ

岩ちゃん「Aって、クォーターだったんだね」

『そうなの。母方の祖母がね』

臣「どこなの？」

『国？ロシアだよ？』

臣「だからか、真っ白なの」

『そう。この白さとこの目のおかげで
昔は散々いじめられたよ。
今はすごく好きだけどね』

岩ちゃん「小学生の頃とかそんなことあるよな。
つらかったね」

『ねー。人と違うってダメなんだろうね。
個性って受け止められるまでわたしも
お母さんにひどいこと言ったりしたな』

そんな話しをしながら隆二を待った