-奇跡の桜- 【オリジナル】

９*見られていた ページ9

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あ「ぇ…」

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びっくりして目を見開いた私。

そんな私をにらむ翔。

私たちの周りには気まずい雰囲気が流れる。

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翔「さっき桜の木の下で一緒に居たのが彼氏だろ？」

…桜の木…

あ「和也くん！？…ぁ…」

つい、口走ってしまった名前…。

翔「和也…って言うの？ソイツ。」

しまった。

和也君は全く関係ないのに。

翔の目がだんだんとすわって…

翔「チッ…」

と、小さく舌打ちをした。

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あ「…ぇ…今、舌打ちし…た？」

翔「したけど？なにか悪い？」

信じられない…

今までも舌打ちなんてしなかったのに…。

そんなに、

そんなに私が幸せになることを望んでないの…？

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あ「翔は…翔はなにが言いたいの？」

翔「は？」

翔の言葉が冷たくなった。

あ「翔はさ、私が幸せになることを望んでないんでしょ？」

翔「は？何言ってんの？」

あ「私は！私は翔が幸せになることをいつも祈ってるのに！！翔は…私の事なんてどうでもいいんでしょ！？私が幸せになることなんて翔の人生に関係ないことだもんね！！」

翔「はぁ！！？俺だってAが幸せになること祈ってるよ！ただ俺が怒ってるのは「もういい！！」

翔の言葉が…

どんどん私の心をズタズタにしていく。

あ「もう…いやだ。そんな思ってもない事言わないで！！」

翔「なんでそうなるんだよ！！そんな事一言も言ってねぇだろ！！？」

あ「言ってるよ…心の中で言ってるでしょ…」

翔「言ってねぇって！！いい加減聞けよ、俺の話！！」

聞きたいけど…

今の私には辛すぎて…

聞きたくない。

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あ「翔なんか大嫌い！！！」

翔「…は？」

あーぁ…

また嘘ついちゃった…。

ごめんね、翔。

ほんとは…

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翔が愛しいの…。

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