笑ってないで助けてください。【東雲彰人】

１６枚目 ページ17

「学校...怠っ」

制服を着てチャリを出す。

朝は寧々と登校するから寧々ん家まで行く。

「寧々ぇー、おはよぉ」

「A、朝からうるさい」

「ｱｯハイスミマセン」

20分程度漕いだら学校に着く。

「じゃ、寧々、頑張ってね」

「Aも、ね。」

寧々と別れて教室に入る。

「はよーございます」

「ねぇ、西宮さん、聞いたよ」

「彰人くんが好きなんだってね！？」

ニヤニヤしながら、滅多に話さないクラスメイトに話し掛けられる。

「...は？」

「え、だって、瑞希が...」

「そうそう、暁山が言ってた」

「瑞希...あいつ...」

「で、事実なの？」

「んな訳。だっ、誰がアイツに恋なんか...」

ぜってぇ顔真っ赤。

「ふぅん。じゃ、わたしが貰ってもいいんだね？」

「谷川さんって東雲が好きだったんだぁ。頑張れぇー！！」

なんか、モヤモヤするな...

...所謂、″嫉妬″ってやつ...？

いやいや、あり得ないあり得ない。

そういい聞かせる。

「オレがどうかしたのかよ」

チャイムと同時に入ってきた東雲の手には、

通学鞄と赤い紐。あと玩具(□ーター)の箱。

「な、何もない！！」

１７枚目→←１５枚目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す