笑ってないで助けてください。【東雲彰人】

１０枚目 ページ11

っ...どうやって...帰れば...

「だ、大丈夫ですか？」

「あっ、だっ、大丈夫...です。」

ﾀﾋにそう...寧々...か...瑞希...

「タクシー......あれ...私の...スマホ...」

「あれっ？」

「み、瑞...希っ...」

もう無理ほんとにﾀﾋぬ...

「Aっ！？顔真っ赤だよ！？」

「あっつ！！」

「とっ、取り敢えずタクシー呼ぶから！！」

「ごめ...ん」

忝ない...

「Aー、着いたよ」

「ん...」

「今日おばさんかおじさん居る？？」

「今日...は...２人と...も夜勤...」

「そっか。じゃあボクが看病するね」

「ごめ...ありがと。」

瑞希が水枕と氷のうを持ってきてくれた。

「ん...んん...」

「少しは楽になるかな...？」

「うん」

おい誰だよチャイム連打してるやつ

「...誰か来たみたいだよ」

「はーい」

あっ、待って、インターホンから...

時既に遅し。ドアが開いた音がしていた。

「弟くん？どーしたの」

弟 く ん ？

「なっ、暁山！？」

「Aの体調は大丈夫なのかよ」

おい待て、なんでお前が知ってるんだよ！！

「なんで弟くん知ってるの？」

「いや、トイレ行って帰ってたら、フラついてるAが見えて」

じゃあ助けろよ！！いっつもは変なときに話しかけるくせに！！

「ってことで、お邪魔しまーす」

「弟 く ん ！！Aは体調悪くて寝てんの！！帰ってもらっても？」

神様女神様.暁山瑞希様ぁぁ〜

「ッチ。起きたら電話しろよな。」

「おっけーおっけー！」

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