小さな夢のカケラ

コナン　赤井　男主《ウグイス様》 ページ31

※ナチュラルに組織壊滅話です。主は組織の人間だけど、FBIに協力してました
　
協力者の敵 翔太side

目の前で長年いた組織が潰れていく

下っ端の人も、幹部も……



僕は一応幹部だった

名前は“エル・ディアボロ”
大体はディアボロと呼ばれていた

このカクテルの意味は……悪魔

だから組織の人間からも、組織を追う人間からも嫌われていた

でも1人だけ違った、さらには僕を引き込もうとしてくる人だった

それが、ライ……赤井秀一

ライとは、彼が組織にいた時から仲は悪くなかった

僕が、彼がFBIだとわかってからも

組織の敵だと知りながら、問い詰めることも、上に知らせることもしなった

ライが抜けた後、初めて会った時に僕が知っていた事を聞いたライの驚いた顔は忘れない


『僕、ライがFBIな事、前から知ってたよ』

『！？何……？』

『結構昔からね』

『知ってたのに上に報告しなかったのか』

『うん。しなかった。僕はね、組織を壊して欲しんだ』

『！………なら、俺の協力者にならないか』

『協力者……？』

『そうだ』

『僕に組織の情報をライに流せと……？』

『そうなるな』

『………分かった。出来る限りでいいのならいいよ』


今思うと懐かしいね。ジンに疑われて大変な時もあったけど……


「ディアボロ」

「……バーボン……いや、降谷零…」

「！なぜ僕の名を……」

「君が入ってきたときから知ってたよ。僕より年下なのに凄いねとは思っていたよ」

ライと同じ、この組織を壊してくれる存在だと

「降谷くん、彼の連行は不要だ」

「赤井！！/ライ」

「彼は協力者だ。俺が入手した情報のほとんどは彼が教えてくれたものだ」

「………だが……」

「おいライ、バーボンを困らせないであげなよ。……バーボン、連れて行くなら連れて行けばいい」

「いえ………情報提供者なら仕方なくな所もありますがいいです。話を聞きに行く事はあります
ので、そのつもりで」

「それくらい協力するよ。ありがとう、降谷零」

バーボンは仕事に戻っていった

「いいの？僕を連行しなくて」

「あぁ。お前は俺の協力者だからな」

「組織が壊滅した今、僕の存在は不要なはずだけど」

「必要はある。俺はお前に惚れているようだからな」

「へぇ………え！？」

嘘だろ……

「お前は？」

「………好きだよ」

「なら……ディアボロではない、本名を聞いても？」

「いいよ。僕の本名は――」

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