小さな夢のカケラ

コナン　降谷　男主《ウグイス様》 ページ30

足りない 零side


翔太に会っていない

しかも今日で３週間目……
俺が忙しいのが原因なわけだが……会わなすぎて翔太さん不足だ……

翔太が誰か？翔太さんは俺の恋人だ
俺が公安なのも、安室透なのも、バーボンなのも知っている

だが、彼は公安でも組織の人間でもない。まして、協力者でもない
彼は探偵だ。それも、あの工藤新一と名前を並べるほどのな

年？……３２

さん付けは外すように言われているが、まだ慣れなくて混ざっている現状だ

………とりあえず、翔太さんに会いたい

「降谷さん今日は帰ってください。もう３週間目じゃないですか」

「だが……」

「帰ってください。新城さんにはもう連絡してあるので」

「！風見、お前何時の間に……」

「少し前だ。連れて帰ってくれとな」

「！？………翔太…さん？」

急に聞こえた聞きたくて仕方なかった声。振り向くと俺より少し高い身長、久々に会う顔、本物の翔太がいた

「さて、零。ここまでタクシーを使って来た訳だが……どうする？」

わざわざタクシー……俺の車を使って帰るため？

「……帰る」

「よし。じゃあ風見くん、零は連れて帰るな」

「お願いします」

こうして俺は半強制的に帰ることになった



「寝てろ。俺の家に着いたら起こすから」

俺の事情を知っているから、あまり“俺”の家にはあまり来ない。来ないようにお願いした

俺の愛車を運転する恋人は正直言ってカッコいい

見て居たい気もするが眠気に勝てず寝てしまった



「ん………」

目を覚ますとそこは、翔太さんの家のベットの中

車からここまで運んでもらってしまったらしい
ついでに着替えも

起きてリビングに貰うと、背を向けてコーヒーを飲みながら本を読んでいる、最愛の人がいる

つい後ろから抱きついてしまう

「……おきたか、零」

「あぁ。おはよう」

「もう夕方だ」

「そんなに寝てたのか……」

車に乗った時はまだ1時過ぎだったはずなのに…

「零、うしろからじゃなくて、前。おいで」

そんな甘い声で言われたら従うしかないじゃないか

「ん………これでいい？」

「大満足。3週間ぶりの零だ……」

抱きしめてくるから、俺も翔太に手を回す。

「なぁ……翔太。たりない」

「奇遇だな。俺もだ………明日仕事は？」

「休み。………ダメ？」

「全く。明日起きれなくても文句は聞かないからな」

そのあとの事は俺たちのヒミツだが、事実になったのは言うまでもない

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