小さな夢のカケラ

最遊記　天蓬　《桜様》 ページ14

読書 捲簾side

「天蓬ー、これなかなか面白かったよ〜」

「それなら良かったです。あ、続編ありますよ？」

「本当！？読む読む！！」

この可愛い子は紗羅。俺や天蓬と同じ隊の唯一の女隊員。可愛いうえに強いとか最高だよな。

………だが、紗羅は天蓬の彼女……。付き合ってからもう１か月くらいは経つんじゃねえか？

あいつ等の共通の趣味は読書。それがきっかけで仲良くなったらしい。

「はい、どうぞ」

「読んで行っていい？？」

「勿論ですよ」

「おーい、天蓬元帥ー。報告書ちゃんと出したのか〜？」

「………あ、書いたけど出してはないです。捲簾、頼んでも？」

「はいはい………人使い荒い元帥様だこと」

こんなのも日常茶飯事。俺の前でキスかましてくれた事とかあるからな！？




とりあえず提出してくる。言ったってどうせ俺が行く事になるからな、諦めた。

出すのが遅いとか言ってグチグチ言われたせいで１時間半は過ぎていた……サイアク

コンコンコンッ

「………何時ものごとく返事はなしっと………。天蓬ー、紗羅ー？？入るぞ〜」

………俺の幻覚かこれは。たかだか１時間半前にはちゃんと綺麗にしてあったのに………もう汚いんだが！？

「おい天蓬！！あんな短時間で何をどうやったらこうなるんだ！！」

「あ、捲簾。あぁ…………すみません。気づいたらこうなってました」

「紗羅！！」

「ごめん捲簾！私も今気づいた……」

「「ねぇー」」

ねーじゃねえっつの！！何なんだこのバカップル！！！

「はぁ………まぁた俺が片付けんの？」

「僕と紗羅でやりますよ」

「えぇ〜……私もー？」

「一緒にやってくれないんですか？」

おい、なんだその顔は。拗ねたような顔はお前には似合わねーよ天蓬！！心の中だけに留めておくけど！！


「っ！………わかったわよ……一緒にやる！」

「ありがとうございます！」

何そのキラキラ笑顔！！！

………はぁ……片付け苦手な奴らがやるのか……

「じゃ、俺は金蝉と悟空の所に行ってくるわ。よろしく」

「「はーい、行ってらっしゃい」」

「はいはい」

………終わるぐらいに戻ってやり直ししないとなぁ……

「まぁ、天蓬と紗羅が幸せそうならいいのかぁ？さーて！！悟空と金蝉のとこ行ってくっか！」

あのバカップルの面倒は俺が見ることになりそうだ


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桜様、リクエスト有難うございました！

こんな感じでいかがでしょうか。感想などお待ちしています！！！

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