仮面を外す時 (ページ8)

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コビー「…ヘルメッポさん…Aさんは何か変だ…少し席を外そう」

ヘルメッポ「ああ？何言ってやがる…ッ、おいコビー」

私は海軍服を脱いだ。代わりに下に来ていた黒い肩出しの服が露わになる。下はいつもの白いショートズボン。そして右足にガーターベルトを巻くと、そのベルトのポケットに苦無を２つ差し入れた。

ふたつ結びにしていた髪をポニーテールに託しあげる。

肩から蝶の刺青がチラ見する。深呼吸をすると、私は襖を思いっきり開けた。

バンｯｯｯ！！！

コビー「っ！？！！」

ヘルメッポ「うお！？」

ちょうど鉢合わせた２人に手持ちの苦無を向ける。

『動くな』

コビー「…なんの真似ですか？」

『私はもう海兵じゃない……海賊だ！！』

私がそう叫んだ途端、奥にいた進行の准将が驚いた顔で叫ぶ。

准将「貴様は！！サーベル海賊団の白蛇のイージス！！？？なぜ基地にいる！！警備兵は何をやっている！！」

『察しの悪い海兵ね！！警備兵は…私よ！！』

ガープ中将「くそッ…裏切りおったか！A！！！」

そう。私は白蛇のイージス。海賊なのだ。

ヘルメッポ「おいA！！何言ってんだ！！オメェはコビー大佐の部下だろ？」

『ッ…やめて！！私は元々海賊なの！！ここまでずっと我慢してきた！！私はお前ら海軍が…大っ嫌いなんだよ！！！！！！』

そう吐き捨てて、私は准将に向かって苦無を投げ飛ばした。なんとか頬をかする。

准将「くっ、速い！」

『お前ら全員…なぶり殺してやる』

私は両手で数本の苦無を構えた。