仮面を外す時 (ページ2)

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''海軍は信じるな''

''海軍を潰せ''

''海軍は敵だ''

そんな声を聞きながら、私は育った。海軍本部中将ガープに海軍基地に連れて行かれる前は故郷、バテリラで島民に育てられた。私のお父さんは処刑された海賊王。

そして、兄は大海賊団白ひげ海賊団所属の２番隊隊長、火拳のエース。でも、２年前に現元帥赤犬に殺された。

何故島民が海軍を恨んでいるのか。そんなの簡単だった。父の処刑後、沢山の赤ん坊が殺された。

父が処刑される数週間前、父親の顔をした父が目撃された。そこで海賊王には子供がいると推測され、バテリラの赤ん坊と母親や女性達が犠牲になった。

［海賊王の血を根絶やしにしろ］

そんな海軍の一方的な考えが沢山の死者を生み出した。

島民「Aちゃん…貴方はちゃんとした人と結婚しなさい…貴方のお母さんのように海賊と結婚するもんじゃないよ…」

私は海軍が嫌いだが、島民も大っ嫌いだ。平気でお母さんを馬鹿にする。お母さんは何も悪くない。好きになったから結婚したんだ。お父さんも自由を求めて動いただけ。

だから私は、島民の思いに逆らって、海軍に入隊した。

そして、私の最終的な夢は、海軍の消滅。

私はそのために、最初から裏切りの念を持って入隊した。