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其ノ_ トアル黒鬼タチノ会話-03- ページ34

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「ねえ優、君の大切なAちゃんについて詳しく教えてくれないかい?」





ああ、阿朱羅丸か、


てことは俺は寝てるんだな。




「…なんで?」



「気になったんだよ。彼女について。
いつになく警戒しているね、」


「……悪用するなよ。信じるからな!」



優一郎はそう言って微笑んだ。
阿朱羅丸は優一郎の笑顔を見て目を点とした後、微笑む。



阿朱羅丸が何故そんなことを言い始めたのか、その理由はわからないが、とりあえずAのことを話し出す優一郎。




一通りのことを話終わり、阿朱羅丸は不服そうな顔をする。



「…、それだけ?」


「?ああ、そうだけど。」


「…なら、Aの様子が変だった事ってある?」


「は?えーと、……あ。」



少し考える素振りを見せると、心当たりがあったのか、優一郎は声を漏らす。



「Aが10歳の頃かなー、まだ俺達が吸血鬼に家畜として見られてた頃、その日だけは妙に騒がしかったのを覚えてる。」


「騒がしい?」


「ああ、嬉しそうだったんだよなー。
理由聞いても曖昧にしか答えなかったからそんな覚えてねーけど。」



「ふーん、そっか、優、教えてくれてありがとう…、またね。」





阿朱羅丸がそう言うと、視界が揺れた。

起きるのか、最近では慣れてしまったこの感覚に身を任せ、俺は目が開くのを待った。



そういえば、普通の会話をするのはなんだかんだ初めてだな。









.




「……10歳…ねぇ、」




Aについて優に聞いたのには理由がある。
優が持っているあのラッパ。
あれはきっとAも持っている。

同じ孤児院だったみたいだし。


つまり、Aも人体実験をされていたのだろう。


にしても、10歳のころに___って、相当優秀な実験体だっただろう。






「皇に、不知火…」



まさかあの二人まで制御できるとは…

黒鬼を二体も取り込めば普通なら鬼へと化す筈だ。
それに、Aが取り込んでいるのは普通の黒鬼じゃない。
最も強いとされていた黒鬼達だ。

皇の方は相当ヤバイしな…



そんな黒鬼を、13歳の時に手に入れた…




黒鬼二体をAは制御し、悪意を無くさせ憑依型なのに関わらず武器を消すことができる。


特殊能力も使える……







「優…、Aのことを守ることは難しいかもしれないね…」




これからさき、守られるのはきっと優の方だ。









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【其ノ_ トアル黒鬼タチノ会話】

続編_→←其ノ_ トアル黒鬼タチノ会話-02-


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にゃん(ΦωΦ)(プロフ) - 続編が見つからないです。。。 (2020年11月28日 13時) (レス) id: 83c24e29ff (このIDを非表示/違反報告)
しゅー - 続編のページが見つかりません… (2020年3月30日 10時) (レス) id: d2ac7696ab (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 続編おめでとうございます。これからどうなるか楽しみです、更新頑張って下さい。応援してます (2016年7月3日 14時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - 雨音さん» 応援していますψ(・ω´・,,ψ (2016年1月10日 0時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - minori♪さん» ありがとうございます!合格してきますね! (2016年1月10日 0時) (レス) id: 4732783237 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨音 | 作成日時:2016年1月2日 20時

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