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其ノ玖 憑依スル黒鬼-11- ページ30

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目が覚めたのは、君月が修業に成功したすぐあとの事だった。
優一郎は“阿朱羅観音”を披露し、君月は“鬼箱に入れる技”を披露しようとしていた。

優一郎が君月から離れたせいで、見せることが出来なかったのだ。



そのせいで君月は優一郎に怒鳴ったが…。


二人の会話を静かに見つめるA。
優一郎はこちらに気づいたのか指を差した。




「A!お前の特殊能力はどんなやつなんだよ!」


興味津々…という様子で目を輝かせる。
Aはうるさそうに顔を顰めるとこう言った。



「私黒鬼二人いるから特殊能力も二つあるけど。」



「おまえマジで凄いな!?」



Aの発言により一層目を輝かせてくる優一郎。
あげく、君月や与一、シノアに三葉まで興味を持ち始めた。




__これは…、どうしよ…



『ていうか、Aの特殊能力は強すぎるんだよ。』


『人相手に使っていいものじゃないしね〜!』



誰も喋ろうとしなかったこの場に、不知火と皇の声が響く。
キョロキョロと首を動かす優一郎。
シノア達も誰が話したのかわからないでいた。






「ああー、今の、私の鬼の声。」


一瞬の沈黙。
それはすぐに優一郎の驚きの声によって破られる。



「はぁぁああああ!!!?Aの鬼って話せんの!?」


「いや、まあ、普通に…」


「驚きました…、」


「鬼と仲良すぎだろ…」


それぞれ違うことを言っているが、顔に浮かんでいる色は全員“唖然”だった。



「そういうことだから、特殊能力は…」





オォォォオオオオオオ


突然鳴り響いた怒号。
ヨハネの四騎士だ。



「あ!ヨハネの四騎士相手ならいいんじゃねぇか?」


閃いたように右手の拳を左手の手のひらにポンッとのせる。
優一郎の提案に賛同し始めるシノア達。



__どんだけ見たいんだよ私の特殊能力…




「…わかったよ、」



観念したように両手をあげ、降参ポーズをとる。
Aはヨハネの四騎士のもとへ跳んだ。

Aの後をついてくる五人。
ヨハネの四騎士の目前で着地し、不知火を抜く。









「________壊音繚乱(かいねりょうらん)






Aは刀をヨハネの四騎士へ向ける。








「喰い荒らせ…不知火(しらぬい)_____」









刹那、



Aの前にいたヨハネの四騎士は光に包まれ見えなくなる。



ヨハネの四騎士だけ(・・)が、もともとなかったかのように消し去った。

其ノ玖 憑依スル黒鬼-12-→←其ノ玖 憑依スル黒鬼-10-


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にゃん(ΦωΦ)(プロフ) - 続編が見つからないです。。。 (2020年11月28日 13時) (レス) id: 83c24e29ff (このIDを非表示/違反報告)
しゅー - 続編のページが見つかりません… (2020年3月30日 10時) (レス) id: d2ac7696ab (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 続編おめでとうございます。これからどうなるか楽しみです、更新頑張って下さい。応援してます (2016年7月3日 14時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - 雨音さん» 応援していますψ(・ω´・,,ψ (2016年1月10日 0時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - minori♪さん» ありがとうございます!合格してきますね! (2016年1月10日 0時) (レス) id: 4732783237 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨音 | 作成日時:2016年1月2日 20時

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