其ノ玖 憑依スル黒鬼-09- ページ28
.
「そもそも、訓練なしで具現化出来ること自体おかしな話なんだよ。
20時間こえることだって普通なんだ。
与一とAがイレギュラーすぎるだけ。」
「Aちゃんなんかはもう神レベルといっても過言ではありませんしね。
黒鬼を手に入れた次の日には憑依化ができたらしいですし。
察していると思いますが、訓練なんてせずにです。」
シノアってば私の自慢話をよく覚えてるなぁ〜
というのが、Aの正直な感想だ。
驚く与一とAについて語るシノアを抱きしめながら、のんびりあくびをする。
「…柊天利様のお気に入りでもあるしな。」
「その言い方気持ち悪いよみっちゃん…」
「え、天利って、日本帝鬼軍の元帥…?」
「そうですよー…、
まあまとめてしまえば、Aちゃんは凄いってことですね。
Aちゃんの伝説はまだまだありますけどまた今度にしましょうか。」
シノアは笑顔でAの自慢話の幕を閉じた。
君月はAの話に聞き入っていたものの、特に反応は示さず静かに、
__Aってすげぇな、
と思っていた。
与一から離れ、優一郎のもとに寄るA。
その様子を、みんなが横目に見つめる。
「……鬼と話してんだよね、優ちゃんは。」
問いかけるように言うと、優一郎の黒髪をふわりと触る。
子守唄でも歌いだしそうなくらいに、Aの目は優しかった。
「えぇ、おそらくは…」
問いかけに応えるようにシノアは言った。
__阿朱羅丸…だっけ?
いい人だったらいいな〜
“鬼だけどね。”
“阿朱羅丸っていい鬼だったっけ?”
“
“なら安心だな!Aも心配しなくていいぞ!”
鬼がAの脳に直接語りかけた。
Aは鬼達の会話を楽しそうに聞いている。
「なんで鬼と話してるの?」
「鬼と仲良くなるためです。
鬼呪でぎりぎり押さえ込んでいる鬼の拘束を…
少し、緩める。」
シノアは優一郎の中で今起きていることを簡単に説明し始めた。
三葉もシノアに付け足すように参戦する。
君月と与一が真剣に聞いている中、Aは優一郎をずっと撫でていた。
其ノ玖 憑依スル黒鬼-10-→←其ノ玖 憑依スル黒鬼-08-
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
422人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃん(ΦωΦ)(プロフ) - 続編が見つからないです。。。 (2020年11月28日 13時) (レス) id: 83c24e29ff (このIDを非表示/違反報告)
しゅー - 続編のページが見つかりません… (2020年3月30日 10時) (レス) id: d2ac7696ab (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 続編おめでとうございます。これからどうなるか楽しみです、更新頑張って下さい。応援してます (2016年7月3日 14時) (レス) id: cb3c3b9b5b (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - 雨音さん» 応援していますψ(・ω´・,,ψ (2016年1月10日 0時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - minori♪さん» ありがとうございます!合格してきますね! (2016年1月10日 0時) (レス) id: 4732783237 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雨音 | 作成日時:2016年1月2日 20時