もう一度隣で笑って part2 (ページ6)

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No.54 佐久間side ページ6

佐久間side

照と2人でタクシーを捕まえて、テレビ局に向かう。

普段から強面の照だけど、今はそれ以上で。
タクシーの運転手さんもちょっと、びびってた。

「照。何があっても、冷静にね。」

オブラートに包んで話したりするのは苦手だから、ストレートに言う。

岩本「…佐久間、ごめん。今、それに対して、うんって答える自信ないかも。頑張るけどさ…本当にやばかったら…とめて。」

「えー…オレ照止めるの無理だよぉ。吹っ飛ぶ。」

岩本「吹っ飛ぶって…笑」

あ、ちょっとリラックスできたかな。

岩本「…ありがとな。ちょっと落ち着いてきた。」

「おうよ！」

岩本「でもさ、スタッフBは…ちゃんと話すのかな。」

「んー…なんで最近はスタッフAだけなのかにもよるよね。スタッフBがなんで関わるのをやめたのか。」

岩本「だよな…」

(ピコン

「ふっかだ。あ、涼太、一度目覚めたみたい。またすぐに眠ったらしいけど。」

岩本「そっか…。よかった…。
なぁ、佐久間。」

「ん？」

岩本「佐久間はさ、だてさんは、なんで８人分の衣装だけを提出したんだと思う？」

「っ…照…」

岩本「…なんで、目黒に託そうとしたんだと思う…？」

俺にそう聞く照は、久しぶりに、こいつ年下だったな、と感じさせるような、不安そうな表情をしていた。

正直、オレも同じ不安はあったんだ。
赤信号に突き進みそうだった涼太が一瞬頭をよぎった。
でも…ダメだ。
こんなんじゃ。

岩本「だてさんは…」

「照。それ以上は言わないで。」

岩本「っでも！」

「信じよう。涼太が守ってくれたんだ。オレたちは進まないといけない。大丈夫。Snow Manは9人だよ。これから先、ずっと。9人でテッペンに行くんだ。」

岩本「佐久間…」

これはオレ自身に向けた言葉でもあった。

「照、あの衣装、9人で並んだら絶対かっこいいよ。」

岩本「っ！そうだな…！」