もう一度隣で笑って part2 (ページ2)

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No.50 阿部side ページ2

阿部side

「でもパスコード打たないとメールは見れないか…ごめん…」

渡辺「あっ…俺…知ってる…」

え！？

「まじ？」

渡辺「ほら…俺人の携帯横から見る癖あるからさ。(苦笑たまたま見えちゃって。俺見ちゃったから変えたほうがいいよって一回言ったけど、別に知られても困らないもんって言われたんだよね。」

さすがゆり組…って感動してる場合じゃないんだけど…

渡辺「あ…ほんとに変えてない。」

「助かったぁ。メール、見よう。」

メールを見て全員の顔つきが変わった。

向井「えっ、これやばない？」

『いい加減電話出ろよ。逃げるの？逃げてもいいけど渡辺がどうなってもいいの？まぁ他にも代わりはいくらでもいるしな。たしかもっと若いやつもいたよな。潰してやろうか』

慌てて他のメールを開く。
他のメールは呼び出しのメールが大半で。

着信履歴には同じ名前が沢山あった。
今日の朝から電話をとっていないみたいで、何通かの記録が溜まっていた。

渡辺「ど、いうことだよ、これっ…」

岩本「あいつ！！！じゃぁたまに呼び出されてどこかに行ってるときは殴られてたってことかよ！佐久間！行くぞ！」

深澤「照！待って！一回ちゃんと冷静になろう。」

岩本「んなこと言ってられるかよ！こんなこと！ずっとだぞ！だてさんは！ずっと1人で！」

深澤「待って、照！落ち着け！」

ふっかが照の腕を掴んで止めた。

深澤「照、もし今、中途半端に行って、阿部ちゃんの言ったみたいに、適当な言い訳で流されたら意味がない。考えてからだ。な？」

照はようやく落ち着いて静かにうなづいた。

「まず整理しよう。メール見ていこう」

佐久間「あ、この日もだ。ほら、機材落ちた時の前日。やっぱりオレがみかけたのは、打ち合わせしたあとなんかじゃないんだよ。」

深澤「殴られることが分かってたから、オレたちが家に行くことを拒んでたってことかな…」

ラウール「これ！この日のメール…！誰かに言ったら…って書かれてる。誰にも言うなって脅されてたんだよ…」

佐久間「あ、これ…ダンスの練習に遅れてきた日だよね。照とか翔太からの電話履歴も入ってる。その前の時間も呼び出されてる…」

岩本「じゃ、仮眠なんて嘘で…殴られてたから、か気を失ってたか…」

深澤「ちょっと待って、その状態で踊ってたってことかよ…」

向井「１ヶ月前やで…１ヶ月もこんな生活してたん…？」