もう一度隣で笑って

No.21 岩本side ページ22

岩本side
(衣装スタッフは衣スタと表記します)


「え？」

衣スタ「え？あれ、宮舘さんでしたよね？衣装の打ち合わせ参加してくださるの。マネージャーさんに連絡したら、今日は皆さん事務所だと聞きまして。たまたま他の仕事が近くだったので、ご挨拶に〜と思って」

そう、この人はこの台詞の前に、俺のところにきて

衣スタ「宮舘さんって来てますか？明日からの衣装打ち合わせ前にご挨拶しとこうと思いまして。」
って言ってきたんだ。
それで思わず
「え？」って言ってしまったってわけ。


「あ、宮舘で合ってます。もうちょっとで来ると思います。あれ、衣装の打ち合わせってまだ始まってなかったんですか？」

衣スタ「え、はい。明日第一回目ですね。私のチームが昨日までアメリカに行ってて…宮舘さんが気を使ってくださって今日ではなく、明日からに。」

始まってない…？
じゃ、ラウールが言ってたあのスタッフたちは？

衣スタ「どうかしました？」

「あ、いや…」
ここで話してもややこしくなるよな…

佐久間「照〜おはよ。あ、おはようございます。えっと…」

衣スタ「今回衣装担当するものです。明日から打ち合わせなので、宮舘さんと少し会っとこうかなって思いまして。」

佐久間「あー！もうすぐでくるんでどうぞ座ってください！…ん？？明日？」

「ちょっ、佐久間！」

衣スタ「あれ、明日何かお仕事入ってました？」

あー…

「いや、それは大丈夫です。すいません。つかぬことをお聞きするんですけど。スタッフチームの皆さんが昨日までアメリカに？」

衣スタ「え、あ、はい。」

佐久間「え、アメリカ？でも涼太は…」

「佐久間、とりあえずこの話はやめよ。多分ややこしくなる。すいません。全くそちらには問題ないので」


(ガチャ)

ちょうどだてさんたちが来た。

衣スタ「あ、おはようございます。」

宮舘「おはようございます。あ、衣装の…わざわざすいません」

だてさんはそういいながら、話を始めた。
関係ない俺たちは退散。

佐久間「ね、ねぇ、」

「うん…」

深澤「おはよ。え、どうした？暗い顔して。」

ふっかがそう言うと、すでに揃っていた皆もこちらを見ていた。

「んー…手短に言うね。
だてさんにやたらと会いに来てたスタッフは、衣装の関係者なんかじゃない。」

深澤「え、何それ」

渡辺「直接話させよう。ほら、話せよ」

低い声でそう言った翔太が向いてる視線、俺の後ろには、衣装さんとの話を終えただてさんが立っていた。

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