鬼滅の刃 ページ2
捏造注意です
主人公は柱という設定、しかも出てこない方が多い
「ド派手に柱合会議だ!!」
私の部屋の襖を壊さんばかりに、お祭り人間2人が飛び込んでくる。
「よもや!!まさか準備をしていない訳ではあるまいな。柱がそんな事では下の者に示しが付かんぞ」
「いやあの、柱合会議の存在自体を今知ったのですが」
かくっと首を曲げる煉獄と宇隨。
仮にも大人がそんなポーズするなってんだ。
「ちょっと緊急事態が起きたようで、来れる柱は全員来いと言う事ですよ」
後ろから現れてきたのは胡蝶しのぶだった。
「柱合会議やるにしても冨岡も十二鬼月が現れたかも知れないって言って、出張中じゃん」
「冨岡さんは普段の会議中にも建設的な意見を出さないじゃないですか。いても居なくても変わりません」
「色々酷い!!!」
「さぁ行きますよ、御館様がお待ちです」
「ちょっと、流石に着替るくらいさせろって」
急いで着替えて御館様の所へ向かうと、伊黒も居なかった。
「叩き起してしまい、済まないね」
あぁ、この声だ。
御館様に言われちゃ、怒るに怒れない。
むしろ、「早起きは三文の徳ですありがとうあげみざわお館っちマジ卍」といつか言ってしまいそうなくらいだ。
「さて、先程義勇から報告があった。皆知っての通り、彼は今鬼の噂を聞いて、奥多摩の方へ向かっている」
「確か上弦の月が現れたかも知れないという事だったか」
「ああ。結論から言うと、十二鬼月では無かった。しかし、また尊い命が奪われてしまったようだ」
「憐れな......南無阿弥陀仏」
「いいや、本題はここからだ」
御館様の声のトーンが幾らか下がる。
空気がこわばるのを感じた。
「襲われた者のうち1人が、鬼化した」
「!?それはつまり」
また1人悲しい鬼が増えたのか。
柱ひいては鬼殺隊として、幾度も鬼と鬼の死に目、そしてそれ以上多くの人の死を見てきた。
そして分かった。
鬼だって憐れな生き物だ。
こんな軟弱な感情は戦闘の邪魔になると、普段は押し込めているが、時々爆発しそうになる。
「そんな顔をするな」
不意に宇隨から声をかけられる。
「全部顔に出ている。これでは先に進まん」
「悪い、私情を持ち込んではいかんな」
御館様が話を続けた。
「しかし不思議なことに、その鬼は人間としての理性があるそうだ。しかも人を食わない」
「なんだって?」
「人を食わない鬼......そんなもの存在する訳が......」
「詳しいことは、義勇からの報告を待とう」
人を食わない鬼。
私の世界を歪めたその言葉が、ずっと頭を反芻していた。
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作者名:五月晴れ | 作成日時:2019年10月12日 16時