【文スト】和菓子屋の夜

秋桜 ページ13

やーいやーい!!ちーびちーび!!


「しょっぱなから何云ってんだよ馬鹿語り手!!」


はい、今日のお客は帽子です。

「あ”？」

訂正、中原中也さんです。


「全く、俺はこんな作品に出たくねぇんだよ。なのに作者の野郎が勝手に登場させっからよォ……」

「まあまあ、作者の暴挙は今に始まった訳じゃ無いしね」

さっすが〜!!分かってますね、栗子さん!!

「後でメツブシでもしとくからさ」


分かって無かった。



「という訳で栗子さん。いつもの『秋桜』をくれ」

「へいへーい、中也さんが来たつてことは、また病院宛に送れば良いのかな？」

「ああ、それは良いが……」



いいが？


どうしたんです？中也さん？


「今日は二人で店番なのか？朔也さん」


お〜っと、朔也さん!!

何店の奥から栗子さんと中也さんのこと見つめちゃってるんですか!!

子離れ出来ない親ですか?!

鬱陶しいだけですよ？


中也さんはよく来るんですから、知ってますよね？朔也さんも。


「もう、誰も信じない」(ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

駄目だこの人。


「お兄ちゃん、頭が狂ったみたいで」

ドライな栗子さんが、容赦なくいい放ちました。

「おお、なんつーか……ご苦労なこった」

中也さんも引きぎみです。


マフィアとして幾つもの修羅場を潜り抜けて来たであろう中也さんも、流石にここまで重度のシスコンには、あったこと無いようです。




まあでも、どうするんですか？

次回までに治らなかったら、栗子編連続ですか？

「作者が作者ならオリキャラもオリキャラ」

「俺は素晴らしい作者の元に産まれてこれて、本当良かったわ」

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