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友達66人 ページ30

私が呑気に実況なんてやっている間にもう、芥川はフィッツジェラルドさんを追い詰めに入っていた。

A「凄い凄ーい」(棒

確実に観戦する気しかない私は、パチパチと手を叩く。

そこで、私は後ろを見た。



敦君が、震えている。

恐怖の震えではない。戦慄でもない。

己を、奮い立たせているかのように震えている。

A「敦君……?」

敦「芥川はあんなにも強い」

敦君は、戦闘の様子をじっと見つめている。

A「……うん、強いね」

敦「なのに、自分の事を弱いと思っている」



それを云ったら、君も似たようなもんだよ。

過小評価は似たり寄ったりだ、とは口に出さず「まあね」と適当に相槌をうつ。


敦「………」

敦君は、無言の思考に入った様だ。真剣な顔をしている。

ちなみに、無言ではない思考は、主に私がやる。

いや、そもそも私って思考とかしないけど。

まあ、それはそれとして、面白いものが見られそうだ。



後ろを向いて、歩き出す。

後ろからの青い光によって形成された自分の影を見つめ、そして笑う。


A「全く、恐ろしいね」








芥川と敦君の事を「似ている」と云ったフィッツジェラルドさんが、吹っ飛ばされた辺りで、一段落ついた。

A「乙でーす」

芥「随分適当に済ませたな………」

芥川も敦君も、疲れきっている様だった。

つーか、云って貰える分有難いと思えよ。
私なんかどんだけ働いても、殆どの場合なんも云って貰えないかんね。


A「ほらほら、ぐだぐだ云ってないでさっさと立つ!!まだ戦いは終わってないよ!!」

敦「え………?フィッツジェラルドは、もう倒した筈………」

敦君や芥川の目が動き、やがて見開く。

A「やっぱりね」

案の定、フィッツジェラルドさんが立っていた。

芥「クッ………体が………」

敦「そんな……もう限界だ」

弱音を吐き始めた二人を横目に、私は









A「はぁああああああああああ」






盛大に溜め息をついた。

そして、

A「しゃーない。私がやってあげよう」

後ろを振り返り、「少し休んでな」と云った。

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2丁目のひきこもり(プロフ) - 幽宮さん» 一応流れは決めてあるのですが……本当にッ!!オチが!!思いつかん!!続編が!!続編がぁあああ!!(きっと書きます!待っていて下さい!!^∀^) (2018年1月28日 12時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
幽宮(プロフ) - オチがないのは家の妹と同じです、というかオチ作りたくないですよね〜続編楽しみにしてます! (2018年1月28日 10時) (レス) id: c8dbb90d9d (このIDを非表示/違反報告)
2丁目のひきこもり(プロフ) - 水月さん» すみません!!そうでした!!誤字が本当に多くて、申し訳ないです……。直ぐに直します!!読んで頂きありがとうございます!! (2018年1月7日 8時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
水月 - あのー.....メイウ”ィルじゃなくてメルウ”ィルだと思います。とっても面白いです! (2018年1月7日 0時) (レス) id: 69007943fd (このIDを非表示/違反報告)
2丁目のひきこもり(プロフ) - 珠羅さん» そうなんですか!!ずっと勘違いしてました…………。ご指摘ありがとうございます!!直します^ ^ (2017年12月12日 6時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2丁目のひきこもり | 作成日時:2017年10月13日 23時

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