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コミュ障が悩むのは話しかけるタイミングって相場が決まってんだよ ページ47

同刻、探偵社。

太宰は椅子に拘束された人物に向き合っていた。

太宰の後ろには敦と鏡花、乱歩や福沢がいた。

ゆっくりと口を開く太宰。

「どうだい?かつての職場で拷問を受ける気持ちは」

「最悪の気分に決まってる」

「口調が変わると、まるで別人だな……いや、今までが別人。こちらが本性なのか」

「どちらでも良いよ。そんなの、誤差でしかない」

椅子の人物は、美晴であった。

乱歩が1歩前に出て、開いた目で美晴を捉えた。

「あの時、君の電話を盗聴させてもらった。四ノ宮美晴、否、朝倉春」

美晴、もとい春の顔がピクリと動いた。

「君は早朝退社したから知らないだろうけど、あの日、中原Aがやってきたあと、奴はもう一度此処に来た。そして君たち〈コミュニティ〉の情報を持ってきた。正確に云うならば、お前とポートマフィアとの電話だ」




特務課からの電子メールを合図にするかのように、中原Aは携帯端末を取り出し、どこかに繋いだ。

その場にいたのは国木田だけであったが、合わせたかのように太宰と乱歩がやってきた。

ほんの僅かなやり取りの後、乱歩が口を開いた。

「美晴、否、春はコミュニティの人間、そして異能者だったのか」

続けて太宰も、云った。

「ええ。間違いないでしょう。そしてこの会話の通りならば、朝倉春は私と同じ系統の異能者だ」

この2人は並大抵の人間には理解できない。頭脳レベルが、高すぎる。

そう考えた国木田が、詳しい説明を求めた。

「どういう事だ?四ノ宮が朝倉春で、コミュニティの人間であることは分かった。然し太宰と同じタイプの異能者とはどういう事だ?まさか」

「そのまさかだよ、国木田くん。彼女は


異能力無効化の、能力者だ」







「……そこまでバレてるたァ思わなかったぜ」

自虐的に笑い、リータルはフッと息を吐いた。

その姿をAは地下室の中で静かに見つめた。





「更に調べた事を元に云うならば、コミュニティとは異能者の人身売買を行う組織。そして今回の商品はAちゃん」


Aと大宰が重なった。



「あの日公園で私を殺さなかったのは、商品としての価値を下げないため」

「探偵社に入ったのはポートマフィアへの侵入よりも簡単の割に情報が集まるから。と言っても」

「事務員だから、情報収集には苦労したみたいだね。更に」

「時雨の登場は想定外だった。お陰で計画も変更」

「此方としては万々歳だけどね」

「何か間違いはあるかい?」

相手が何も云わないのを確認すると、2人は云った。


「「さあ、情報を吐きな/吐きたまえ」」

陽キャぶった陰キャがクラスに1人はいる→←作者が喋りたいだけの所



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2丁目のひきこもり(プロフ) - 蘭香さん» ありがとうございます!!(^ ^)頑張ります!!頑張りま、あ……、(・з・;)〜♪頑張ってみせます(汗) (2018年5月22日 21時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
蘭香 - とっても面白いです!これは★いっぱいやな。更新待ってますー頑張ってくださいね! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
2丁目のひきこもり(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございます!!そういって頂けて嬉しいです。何とか時間を見つけて更新していこうと思います!! (2018年5月19日 18時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 面白かったです!これからも更新待ってます!頑張って! (2018年5月19日 5時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2丁目のひきこもり | 作成日時:2018年4月7日 17時

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