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友達なんて ページ44

「あ、もしもし?」

電話口から聞こえてくる能天気な声。

「時雨か……。芥川もAも回収した。いまから本部に帰還する」

「ほんと?じゃぁ成る可く早くしてね。電戦部隊が本格的に動くから、会議やるらしいよ」

「分かった。急ぐ」

そうと云って、中兄は電話を切った。

「行くのかい?」

リータルを小脇に抱えた太宰さんが云った。

中兄と太宰さんの間を、冷たい風邪が吹き抜ける。

「電戦部隊、懐かしい響きだ。森さんが彼等を使うとは、かなりの強敵らしいね」

「首領から早急に帰れとの命だ。くだらねェ喧嘩に付き合ってられっかよ。俺はさっさと帰らせて貰う」

そう云うと中兄は飛び上がった。

私がスカートを履いている事は無い事かのように、配慮のない飛び方だ。

マリリン・モンローでもやらせるつもりか。

「アリアナ・グランデがいいです!!」

「うるせェ阿呆。黙ってろ」

ツッコミが雑になってますよ。









場所は飛んで、ヨコハマの路地裏。

「ボス、透明化が解けてる」

ウィンディが驚いた声を上げる。

「どう云う事だ?まだ集合地点では無いのに」

ボスが戸惑っていると、背後からガタイの良い男が現れた。

「どうやらやられたようだな」


「子豪!!(はうじ)」


隆々とした筋肉、スキンヘッドの頭、色黒の肌、そして日本人離れした長身。

まぁ日本人離れも何も、日本人では無い。

彼もまた、コミュニティの一員であった。

「リータル無しに透明化が解けたってんなら、リータルはやられたって考えるしかあるめェ」

「こっちは何とか逃げ切ったよ」

続いて現れたのは、痩躯の青年。

あの日の公園で、ポートマフィアに異能を使わず撤退させた青年だった。

「僕らはいつもの隠れ家にいた。でもどう云う訳か、黒服が乗り込んできた」

「ちょっと、何時になくヤバいんじゃ無いの?今回」

ウィンディが茶化す様に云った。

ボスはフッと溜息をつく。

「依頼人に一報しておく。だけど、仮に商品を確保したとしても、リータルが居ないと輸送出来ない。色々と面倒になるなァ」

「だからヘリかっとけば良かった」

「だからヘリかっとけば良かった」

「最近は海より空だよ。凄いよ?空は。ソラの上はシ(死)だからね?」

「いや、凄さのポイントそこか?」

青年がツッコむ。

「何処に置くんだよ、ヘリなんか買って」

子豪もボスに加勢する。

「まぁ、それを兼ねてリータルを奪還しないとね



全面戦争、開始だ」

「ちょっと待って」

青年が、云う。

「美晴は?」

クラスの陰キャの中に一人くらいは陽キャとめっちゃ仲良い奴がいる→←作者からVer.2



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2丁目のひきこもり(プロフ) - 蘭香さん» ありがとうございます!!(^ ^)頑張ります!!頑張りま、あ……、(・з・;)〜♪頑張ってみせます(汗) (2018年5月22日 21時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
蘭香 - とっても面白いです!これは★いっぱいやな。更新待ってますー頑張ってくださいね! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
2丁目のひきこもり(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございます!!そういって頂けて嬉しいです。何とか時間を見つけて更新していこうと思います!! (2018年5月19日 18時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 面白かったです!これからも更新待ってます!頑張って! (2018年5月19日 5時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2丁目のひきこもり | 作成日時:2018年4月7日 17時

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