友達とは(哲学 ページ31
「時雨が云ったところは此処かな」
「ね、ねェAちゃん」
「どしたの、敦君」
馬鹿みたいに広い土地を見下ろして、僕達は空に立っていた。
此処に居るのは3人。
僕、Aちゃん、そして。
「……ケホッ、首領の命令でさえなければ、今すぐ此奴の首を掻き切っていたのに」
殺意をビンビンに放つ芥川。
「凄く不機嫌そうだね、芥川」
「あぁそうだな。貴様の異能で浮いてていなければ、人虎諸共殺していた」
「何云ってんだ、芥川。僕だって、特務課からの依頼じゃなければ、こんなことしない」
む、と思って云い返す。
「……やるか？人虎」
「望む所だ」
「はいはい、任務が終わったらね」
こういう時は年上らしいAちゃんが、僕らの間に入る形で、僕らは浮いている。
探偵社から瞬間移動して、芥川を拾って此処まで来るのに、1分もかかっていない。
「戻ったんだね、異能力。本当に、凄いよ」
「まぁね、詳しい経緯は後で話すよ」
Aちゃんは、目の奥をキラリと光らせた。
「今は、目の前の事が優先」
「……あぁ」
そして、Aちゃんが叫ぶ。
「任務決行!!」
同時に、僕らは第三宇宙速度で落下した。
半刻程前。
「＜コミュニティ＞の目的は、人身売買だね」
今まで固く口を閉ざしていた乱歩さんが、スクリーンを見ながら呟いた。
司会をしていたAちゃんも、驚いた様に目を見張る。
「成る程。それなら最初にAちゃんに接触を図った奴が、Aちゃんを殺さなかった事にも、納得がいく。流石ですね、乱歩さん」
太宰さんが、うんうん頷く。
「どういう事ですか？」
賢二君が、身を乗り出して聞いた。
「恐らく＜コミュニティ＞は、人身売買を専門に行う組織だ。狙いは、Aちゃんを含め、ポートマフィアだろうね。じゃないと、本部を襲撃した意味が無い」
「え、でもさ!!」
横槍を入れたのはAちゃんだった。自分を指差し、コテンと首をかしげる。
「どうやって私の事調べたの？」
「あぁ、それは俺も思った」
国木田さんも、太宰さんを見る。
「スパイが居た、と考えるのが妥当だね。ほら」
と、太宰さんが顎で指したのは、事務員の方達だった。
乱歩さんが引き継ぐ。
「朝倉春。彼女はスパイだったんだ」
「朝倉さんが?!」
咄嗟に音を立てて立ち上がってしまい、全員の視線を浴びることになってしまった。
「それは、彼女を採用した私のミスだ。………すまない。結果、皆に迷惑を掛けてしまった」
社長が、低い声で云った。
「ちゃんと謝るんだ、トップが」
後ろで、ボソリとAちゃんが云う。
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2丁目のひきこもり(プロフ) - 蘭香さん» ありがとうございます!!(^ ^)頑張ります!!頑張りま、あ……、(・з・;)〜♪頑張ってみせます(汗) (2018年5月22日 21時) (
レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
蘭香 - とっても面白いです！これは★いっぱいやな。更新待ってますー頑張ってくださいね！ (2018年5月21日 19時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
2丁目のひきこもり(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございます!!そういって頂けて嬉しいです。何とか時間を見つけて更新していこうと思います!! (2018年5月19日 18時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 面白かったです！これからも更新待ってます！頑張って！ (2018年5月19日 5時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：2丁目のひきこもり | 作成日時：2018年4月7日 17時
