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「ぐっどもーにんぐ。皆の衆」

「否、朝から上司の部屋で何やってんの?」

はいはい、Aちゃんですよ。

諸事情により、現在森さんの執務室にいますね。

まぁその諸事情ってのが中々厄介でして、中兄も隣にいます。

「どうしましょう森さん。異能がパッパラパーだよ」

「状況不明」

朝のヨコハマを背負って、重々しい装飾のされた執務机に座るのは、我らが首領森謳外だった。

「パッパラパーなの」

「中原君、どういうことだい?」

あ、流された。

いいもん!!別に、私はエリスちゃんと遊んでるもん!!

ってあれっ?エリスちゃんは何処?

何時もは居るのに。

パチッと森さんと目が合うと、ニッコリ笑顔を返される。

「このロリコン中年親父ぃいい!!私のエリスちゃんを出せぇえええええ」

「首領に向かって何て口聞いてやがるこの愚妹!!」

「グゲェ!!」

中兄から思いっきり蹴りを食らい、離れた壁まで吹っ飛ばされる。

呻き声が女子じゃないとか云わないで。

「ん?何時もよりダメージが大きくないかい?」

流石森さん、この様子で気が付くとは。

そう、それが云いたかった。


朝起きたら、私の持つ異能が全て消えていた。

重力操作、瞬間移動、不可視、その根本となる私自身の異能力『桜舞う木の下で』。

その全てが、今や使えない。

「昨日、激しく異能を消耗するような、任務は特に無かったよねぇ。何かやったのかい?」

「豆腐の角に頭をぶつけた」

「昨日特に変なことは…………しませんでした」

中兄、何その不自然な間。

地味に長かったよ?

それから森さんは、私と中兄に幾つかの質問をして、長考。

軈、ふと顔を上げる。

「Aちゃんにやってほしい事、割りと沢山あったんだけど、こればかりは仕方がない。異能力が戻る迄、Aちゃんは休暇と云うことだ。中原君、念の為、Aちゃんを家まで送ってあげておくれ」

「はい」

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2丁目のひきこもり(プロフ) - 蘭香さん» ありがとうございます!!(^ ^)頑張ります!!頑張りま、あ……、(・з・;)〜♪頑張ってみせます(汗) (2018年5月22日 21時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
蘭香 - とっても面白いです!これは★いっぱいやな。更新待ってますー頑張ってくださいね! (2018年5月21日 19時) (レス) id: 4a14a6da47 (このIDを非表示/違反報告)
2丁目のひきこもり(プロフ) - 夏目さん» ありがとうございます!!そういって頂けて嬉しいです。何とか時間を見つけて更新していこうと思います!! (2018年5月19日 18時) (レス) id: e7f710c5d0 (このIDを非表示/違反報告)
夏目(プロフ) - 面白かったです!これからも更新待ってます!頑張って! (2018年5月19日 5時) (レス) id: 6f15b8d456 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:2丁目のひきこもり | 作成日時:2018年4月7日 17時

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