いいえ、嫌いです。【青葉城西】

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貴方side



おはようございます。

そしてはじめまして。

塩沢Aです。





突然ですが私は今とても不機嫌です。






私のこの怒りだけで地球破滅できちゃうんじゃかいかな。
いや、破滅いけるな。





何をそんなに不機嫌なのかって？



私のこの"眼"やらに映る全てにだよ。



及「ってことで!!
新しいマネちゃんでーす！
人1ちゃん！1言あいさつして！」



夢「ぁ、はい!!!
えっとぉ、今日からバレー部のマネをやらせていただきまｼｭ…ぁ、かんじゃったぁ…///」




………ﾁｯ
どうせならそのお口の中の舌とやらも
噛みちぎってしまえばよかったのに



今は放課後
部室の片付けをしていて呼び出されたと思ったら
新しいマネですってよ。
いやいいのよ。マネが増えるのは大歓迎







でもさ






なんでこいつなの？







貴「は？」
　
松「おぃA。声漏れてる」ｺｿｯ

貴「ぁ、」





派手なメイク。
派手なネイル。
茶髪に染まった髪。
綺麗に巻かれたカール。
どこか自身ありげに男子に目線を向ける
その女は



夢原人1。
学年でもビッチと噂。
親友の彼氏にまで手を出すアバズレ女だ。




私は彼女が嫌い

なぜかって？それはね、「Aちゃん！」






貴「何ですか」




及川さんが何故か得意な目でこちらをみてくる





及「Aちゃんが仕事大変だと思って
こっそりマネの勧誘してたんだよ！！！」





なによけいいなことやっちやってんのー。

いや、マネが増えるのは大歓迎よ。

でもね、それは人によるよ




及「仕事とか分担したらAちゃんも
楽になるでしょ!!

やっぱ俺って優男だよねうんうん」




優男じゃなくて野菜男だろ

ありにでも食われてろ。




あ、別に及川さんがきらいなわけじゃないよ。

今はイラッとしてるだけ。





岩「もーそろそろ練習にもどるぞ。
じゃあA。よろしくな」



貴「…………はぃ。」





すると綺麗に巻かれた髪を揺らしながら

彼女は私を見て微笑んだ。



後ろでは選手が目をうっとりさせている。

ふは笑うからやめてくれ。




夢「Aちゃん!!よろしくね!!」


彼女のそのほほ笑みに隠された真実を
まだ誰も知らない。

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