Story37 「遺産相続」 彩side ページ18
ミシアの車は、運転手付きのリムジンで、私たち６人と、
ミシアとメイドさんが乗っても、まだゆとりがあるくらい広かった
ミシア「じつは、私。先週亡くなった私の養父、画家ラングの遺産を相続してから、
狙われているような気がしてしかたないの」
車が走り出すと、ミシアは、震える声で言った
もちろんフランス語だったから、私と黒木君が、代わる代わる通訳した
ちなみに神崎さんは、聞き役に徹していた
ミシア「世間には、まだ公表してないわ。死亡届もこれから出すところ。
内々のお葬式が終わって落ち着いてから、届を出して、記者を集めて発表しようと思ってるの
・・・でも街に出ると、跡をつけられているような感じがするし、うちにいても、誰かに、
見られているような気がして怖くて。今日みたいに直接、人が襲ってきたのは初めてだけど」
泣きださんばかりだった
ミシア「あまり外出しないと思ってたのよ。
でも、お葬式の日が決まって、喪服を作らなくちゃならなくて」
あ、それで黒い布ばかりだったんだ
若武「ご事情は、よくわかりました。じゃ、僕たちが守ってあげましょうか？
僕たちは探偵チームを組んでいて、すごく有能なんですよ」
ミシアは、じっと若武を見た
子どもに頼んで大丈夫かしらと思っているみたいだった
富豪なんだから、ちゃんとした大人の探偵を雇えるものね
若武「あなたを狙っているヤツを見つけて、退治しますよ。任せてください。
心当たりは、あるんですか？」
ミシア「画家ラングの甥のカナールよ。
カナールは、ラングのただ１人の肉親で、今、一緒に住んでいるの」
私はノートに、画家ラング、その甥カナール、養女ミシア、元モデルと書きつけた
そっか。一緒に住んでいる人だったら、ラングが死んだことを知っていても当然だし、
ミシアが遺産を相続することもわかっているはずだよね
ミシア「本当なら遺産は、カナールに行く予定だったの。でもラングが私を養女にしたので、
遺産は私がもらうことになったわけ。それでカナールは、私をうらんでいるのよ」
わかりやすい話だった
私は、ノートに、遺産相続にともなう怨恨と加えた
ミシア「きっとカナールがたくらんでいるんだわ。私を追い詰めて、
ノイローゼにして、遺産相続ができないようにするつもりなのよ」
莫大な遺産を相続するって、いいことばかりじゃないんだな
こんな思いをするんじゃ、いくら財産があっても、つまんないかもね
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月姫(プロフ) - ユユ さん» お気遣い、ありがとうございます！ (2018年3月26日 0時) (
レス) id: 1d969ac1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ユユ - やっぱり、面白いですね！最高です!!更新頑張ってください！でも、けして無理は、しないでくださいね！ (2018年3月26日 0時) (レス) id: c72fefc4c8 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - ユユさん» いつもコメントありがとうございます！励みになります！ (2018年3月19日 21時) (レス) id: 0b4b9a8bd2 (このIDを非表示/違反報告)
ユユ - 続きが、とても気になります！更新頑張ってください！次の更新、楽しみに待ってます!! (2018年3月19日 21時) (レス) id: c72fefc4c8 (このIDを非表示/違反報告)
月姫(プロフ) - ほんと、亀更新ですみません！ (2018年3月3日 8時) (レス) id: 0b4b9a8bd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月姫 x他1人 | 作成日時：2017年10月23日 14時
