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貴方side
え?…今なんて言った?
貴『…話を通すって、引き受けるってことですよね、シューさん…』
シュ「…えぇ、まぁ…」
貴『えぇまぁって…何ですか!それ、私がほかの人と結婚してもいいって言うことですか?!…私達付き合ってるんじゃないんですか…?』
途切れそうな声で問いかける
シュ「…あなたはご令嬢です、話を通した方がいいと思います。」
貴『何それ…シューさん、私の事好きじゃ…なかったんですか…?』
シュ「…貴方の幸せを、心が願っています」
貴『願ってますって…シューさん!!』
シューさんはそのまま俯きながら部屋を去っていった
なんで…そんなこと言うの…
貴『付き合ってるって思ってたのも…私の勘違い…?シューさん、私の事もう好きじゃなくなったんだ…?』
色んな思考が頭を横切る
貴『っはは…意味わかんない…』
瞳から伝う雫は病むことを知らずに流れ出した
ふと携帯に目がいった
あぁ、もういいや
貴『もしもし、松阪…?お母様に例の話引き受けると伝えて。あと
今すぐ迎えに来て』
私は静かに電話をきり、軽く荷物を纏めた
案の定、数十分で松阪は迎えに来てくれた
多分、相当車を早く走らせたのだろう
私は指定の場所に荷物を持ってたった
松「お嬢様、どうされました…って、その荷物…!」
貴『ごめん、しばらく実家に帰省しようと思って…学校にはちゃんと行く、お見合いの話が落ち着くまでだから…ダメ?』
松「…かしこまりました、旦那様と奥様にはこちらからご連絡致しましょうか?」
貴「…いや、自分で電話れるからいいよ」
松「かしこまりました、外は冷えますのでご乗車ください。学校の送迎はどうされますか?」
貴『…お願い』
私は窓の縁にひじを置き外を見ながらぼーっとしていた
さっき散々泣いたからかな、落ち着いた思考になった
シューさん、少し泣いてた
ドアを去る前、ちらっと涙が溢れてた
…泣きたいのはこっちなのに
貴『…バカ…』
松「……」
執「お帰りなさいませお嬢様、中で旦那様と奥様がお待ちです。」
貴『ただいま、ありがとう』
メ「ご案内致しましょうか…?」
貴『大丈夫、自分の家だもん。』
私はそう言って二人の待つ部屋に向かった
母「お帰り〜!!A!!」
貴『ただいま帰りました、お母様』
母「…?A」
父「おかえり、見合い引き受けてくれて感謝するぞ?」
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ミミ(プロフ) - 返事書いたよ〜 (2020年9月29日 11時) (レス) id: 02e747571d (このIDを非表示/違反報告)
ミミ(プロフ) - 久し振りな更新でスゴく面白かったです!返信書いたので後でボードに遊びに来てくださいね!聞きたい事書きましたので! (2020年1月2日 0時) (レス) id: cbdaf79d75 (このIDを非表示/違反報告)
よらく - すっごい面白いです!あぁもうシューさんマジ尊い! (2018年11月2日 21時) (レス) id: 6e97252ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうゆ - ワー君すごくかっこいいよ!!! (2018年2月11日 18時) (レス) id: a2784a8650 (このIDを非表示/違反報告)
まりぇしぃ - 押し倒しちゃっていいのn(( んあぁやっぱりクラシカロイドは最高ですね(( (2017年10月16日 0時) (レス) id: 81b265954a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琉兎 | 作成日時:2017年9月23日 22時