樹 ページ2
『田中樹』
「はぁ」
私は高校2年。
夏休みから、憧れだった樹先輩と付き合うことが出来た。
夏祭りでダメ元で告白したら、まさかのOKだったのだ。
そして新学期が始まり一週間。
幸せなはずなのに、何故落ち込んでいるのかというと、、、
「じゅーり!今日カラオケ行こ!」
「えー?ズルーい!私も行く!!」
「じゅり〜、今度私と買い物行く約束忘れないでよねっ!」
「じゅり!駅まで一緒に帰ろー!」
このように、樹先輩は女子にモテモテで、私が近づく隙がないのだ。
樹先輩はそんな人達はあまり相手にしておらず、いつも無反応なのだけど、私は暗い気持ちにならずにはいられない。
「…はぁ、やっぱり今日も一緒に帰れなさそうだなー」
私達は本当に付き合ってるのか?と、疑いたくなる。
同学年ならまだいいが、先輩の女子たちにものを言うことは出来なくて、毎日もどかしい思いをしている。
3年の教室前でうろうろしてるのも怪しいので、今日も諦めて帰ろうとした。
その時
「あっ!Aじゃん!!」
「えっ!?」
さっきまで静かに帰る支度をしていた樹先輩だったが、いきなり立ち上がり叫んだ。
一瞬教室内がシンとして、視線が一気に私に向く。
樹先輩はそんなのお構い無しに、笑顔でこちらに走ってきた。
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ヒデ - オリジナルフラグ、ちゃんと外して下さい。違反です。ルールをちゃんと理解の上作品を作って下さい。 (2019年2月12日 19時) (レス) id: aa77c40445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米粉パン | 作成日時:2019年2月12日 19時