転生したのは僕の大好きなぬら孫の世界で、まさかのリクオの兄になっちゃった！？part2[ぬらりひょんの孫]

第38話 ページ8

僕が歌い終わると、ガサッ！と言う音が聞こえた

[……いい加減出て来なよ]

僕がそう一言呟くと、一つの木の木陰から彼奴等が出てきた

[…やっぱりお前等か…]

明[琢磨…その人は…]

理人[僕？僕はね……[ただの馬鹿だから気にするな]酷い！]

[んで？どうして此処に？]

どうせ僕の様子が変だったから心配でついてきたっていうんだろ？

淡島[いや、琢磨の様子が変だったから気になってよ…]

やっぱりな…でも丁度いいか…

[…僕ね、明日遠野を出るからね]

僕がそう言うと、皆が目を見開き僕を見てくる

冷麗[な…んで…急に…]

[急にじゃないよ…もう時間がないんだよ…]

紫[どういう事？]

[それは…]

僕が理由を話せないでいると、ずっと黙っていた明が話だした

明[…なら俺も連れてってくれないか？]

は？

明の一言に皆が目を大きくしている

明[俺と杯を交わしてくれ！]

[…だめだよ…]

明[どうして！]

[…なんで僕と杯を交わそうと思ったの？]

明[初めて、お前とイタクが戦った時の力に惚れたからだ！]

…どうしようかな…

紫[じゃあ私も杯交わす]

冷麗[私も]

土彦[俺も交わす]

雨造[オイラも交わすじぇ]

イタク[俺も…]

淡島[じゃあ俺も！]

はぁー明がそんな事を言うから、皆も僕と杯を交わすって言い出したじゃんか…

どうしようかな…

僕が理人を見ると、殴りたいくらいの、笑顔で僕を見ていた

[(´Д｀)ﾊｧ…わかったよ]

そして、その日の夜に皆と杯を交わした

僕達が杯を交わした後、僕は明以外は遠野に残るように言った

皆は納得していない様だったけど、渋々頷いてくれた

リクオも此処に修行をしに来るからね…それまでは此処に残ってもらわないと

そして明以外の皆が戻って行くと、明がこっちを向いて

明[お前は何を隠してる？]

と言ってきた…どうやらまだ秘密があるのを明は分かったらしい

[…わかったよ…全部話す…でも、これは家族にも言ってない事だから、誰にも言うなよ]

明が頷いたのを見て、僕は転生トリップと理人が神様だって言うこと以外話した

僕の話を聞いた明は目を大きくして、僕を見ていた

明[…じゃあ、あの力を使うと眼が見えなくなるの？]

[そうだよ]

明[じゃあ俺がお前の眼になる！]

は？こいつマジで言ってんのか？

明[そしたら、琢磨にもどんな事が起こっているのかがわかるでしょ？]

[ｸｽｯ)好きにすれば？]

そう言うと、僕は皆が眠っている部屋へと戻って、静かに闇の中へと入っていった

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